この記事では、「ウイット」と「ユーモア」と「エスプリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ウイット」とは?
その場に応じた気の効いたことを言う知恵。
機知、とんちなどとも訳され、ユーモアと比較すると風刺、巧妙な批評というテクニックが追加されるもので、一発ギャグに属するものはほとんどウィットとは言えないものとなり、会話に応じて面白い返しをするというようなことがウィットと分類することができます。
大きく笑わせることが目的ではないケースが基本的とも言えます。
ウィットが優れている人をウィットに富むという言い方をします。
富むという言葉の使い方はやや珍しいと言えるものです。
非常にウィットに富む人というような強調した使い方も可能です。
「ユーモア」とは?
人の心を和ませるおかしみを指す言葉で、人を傷つけるもの、不快にさせるものはユーモアとは呼ばないというくくりがありますが、お笑い芸人は滑稽な仕草やわセリフが語源となっているギャグという言葉が優先され、あまりユーモアがあるとは言われないのも確かです。
ウィットに対して寛容さなどが見られるものがユーモアとされています。
感覚として柔らかさ、和やかさがあるものがユーモアと言えるでしょう。
ユーモアを忘れない大事さを厚生労働省の10代20代のメンタルサポートサイトで伝えており、ユーモアは精神的に披露している人にも通用するものであると言えます。
「エスプリ」とは
英語のウィットにあたる使われ方をするフランス語で、知性や精神と言った意味もあり、スピリットと近い立ち位置の言葉でもあります。
ブランド名や車の名前などにも使われている言葉です。
ウィットと同じ意味で使われますが、日本で使われているウィットと比較するとより単純に笑うような内容ではない風刺や批評という方向になるといえるでしょう。
エスプリの効いたという言い方もあり、こちらも単純に笑える話という意味合いにはとられません。
「ウイット」と「ユーモア」と「エスプリ」の違い
ウイットとユーモアとエスプリでは小さな子供やつらいことがあった人など人を問わずに心を和ませることができるのがユーモア、風刺的な考え方や批評精神や鋭さを持っているのがウィットとエスプリと分けることができます。
ウィットは英語、エスプリはフランス語で、エスプリは英語のスピリットと近い立ち位置の言葉でもあり、その人の精神などと言った意味もあり、その人の個性が強く発揮されたものということもできます。
日本ではウィットをより先鋭化させたものがエスプリという使われ方をしているケースがありますが、ユーモアはやや方向性が異なります。
まとめ
ウイットとユーモアとエスプリはユーモアがのみ人を和ますという意味合いがあり、ウィットやエスプリは機知に富んだ返しなどという意味合いがあり、会話においてみせることが多いものとなります。
なお、ウィットのフランス語にあたるものがエスプリです。