この記事では、「建築士」と「建築家」と「設計士」の違いを分かりやすく説明していきます。
仕事選びのヒントにしていきましょう。
「建築士」とは?
建築士とはマンションや一軒家の、デザインや設計をおこなう人のこと。
国家資格のひとつで、1級建築士、2級建築士、木造建築士と種類が分かれています。
それぞれ級が上がるごとに、建築できる建物の種類が広がっていきます。
学校やショッピングモール、劇場など多くの人が集まる施設を担当できるようになるのは1級建築士です。
建築士は夢を形にしていける、スケールの大きな仕事です。
世界的な建築士になると国境をこえた、グローバルな仕事も受注していけるようになります。
「建築家」とは?
建築家とは建築にまつわる、仕事をしている人のこと。
アートの息吹を全身で感じられる、世界的に有名な建築士に対して用いられます。
国立公園やオリンピック競技場、教会や美術館など、公共性の高い建物を建築している人が建築家です。
国内で有名な人といえば安藤忠雄さん、隈研吾さん、黒川紀章さんの名前が挙がります。
ただ単にビルや建物をデザインするだけではなく、芸術的な感性も込めていくのが建築家になります。
その人らしさが全面にあふれている、唯一無二な建築士を建築家と呼んでいます。
「設計士」とは
設計士とは、建築や設計のアシスタントをおこなう人のこと。
建築士の補助として働きながら、図面やレイアウトを描いていったり、顧客との調整をおこなっていったりします。
設計士という資格はないので、あくまでサポート業務をおこなうのが設計士の仕事内容になります。
ただ第一線で働けるので、空間デザインや建築設計が大好きな人にとっては、とても魅力的な現場です。
建築士の資格取得を目指しながら、一流の世界でスキルを磨いていけます。
「建築士」と「建築家」と「設計士」の違い
いずれもインテリアや建築の分野で、とても人気の高い職種です。
「建築士」と「建築家」と「設計士」のうち国家資格となるのは建築士です。
1級建築士、2級建築士などの資格があります。
1級建築士は2年以上の実務経験を積んでいて、学科と製図どちらの試験にもパスしないと合格できない非常に難しい試験になっています。
ちなみに、合格率は10%程度です。
また建築家や設計士は、資格を持っていなくてもなれる職業です。
ただ活躍している建築家のほぼ全員が、1級建築士の資格を持って仕事をしています。
設計士は建築士を目指している、建築業界のアシスタントを指します。
実際の設計業務に携わることはできないので、建築士のサポートをしながら技術を磨いています。
まとめ
「建築士」と「建築家」と「設計士」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも理想の空間をデザインできる、人気のお仕事です。
建築士は難易度の高い国家資格です。
また建築士のうち、世界的に名前が売れている人を建築家といいます。
設計士は建築士のアシスタント業務をおこなう、未経験でもチャレンジできる仕事です。
未来の仕事に活かしていきましょう。