この記事では、「右腕」と「懐刀」と「腹心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「右腕」とは?
「右腕」は「みぎうで」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「右の利き腕」という元の意味で、一般的に右利きの人が多いことに由来しています。
2つ目は「最も信用して頼みとする部下」という意味で、昔から中国で右側は優れているもの、左側は卑しいものとする考え方があったことに由来しています。
上記に共通するのは「よく使える」という意味です。
「右腕」の使い方
「右腕」は名詞・形容動詞として「右腕だ・である」「右腕として仕える」などと使われます。
基本的に、上司が最も信頼していて、有能であると認める部下に使われる言葉です。
「右腕」の例文
・『彼は社長の右腕として重用されている』
「懐刀」とは?
「懐刀」は「ふところがたな」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目「護身用として懐に所持している小さな刀」という元の意味で、昔の人が護身用として胸の打ち合わせ部分に忍ばせていた短刀のことです。
2つ目は転じて「上司が秘密の相談や計画などを打ち明けられる、知略に長けた信頼のおける部下のこと」という意味で、頭が良く信頼できる部下で、安心して秘密の相談や計画などを預けられる存在のことです。
上記に共通するのは「安心できる存在」という意味です。
「懐刀」の使い方
「懐刀」は名詞・形容動詞として「懐刀だ・である」「社長の懐刀」「懐刀として重んじられる」などと使われます。
基本的に、上司が秘密の相談や計画などを安心して打ち明けられる、頭が良く信頼できる部下に使われる言葉です。
「懐刀」の例文
・『彼は社長の懐刀として毎回役員会議に呼ばれている』
「腹心」とは?
「腹心」は「ふくしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「腹と胸」という元の意味で、腹と心に含んだ思いのことです。
2つ目は転じて「上司が深く信頼して、何でも打ち明けられる部下のこと」という意味で、秘密を打ち明けたり相談できる存在のことです。
上記に共通するのは「胸の内を明かす」という意味です。
「腹心」の使い方
「腹心」は名詞・形容動詞として「腹心だ・である」「腹心を打ち明ける・打ち明けた」「腹心の部下」などと使われます。
基本的に、上司が深く信頼して、何でも打ち明けたり相談できる部下に使われる言葉です。
「腹心」の例文
・『社長に腹心の部下がいないのが非常に残念だ』
「右腕」と「懐刀」と「腹心」の違い
「右腕」は「上司が最も信頼していて、有能であると認める部下」という意味です。
「懐刀」は「上司が秘密の相談や計画などを安心して打ち明けられる、頭が良く信頼できる部下」という意味です。
「腹心」は「上司が深く信頼して、何でも打ち明けたり相談できる部下」という意味です。
まとめ
今回は「右腕」と「懐刀」と「腹心」について紹介しました。
「右腕」は「有能で信頼できる部下」、「懐刀」は「頭が良く信頼できる部下」、「腹心」は「何でも打ち明けられる信頼できる部下」と覚えておきましょう。