この記事では、「不変的」と「普遍的」と「一般的」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を読み解いていきましょう。
「不変的」とは?
不変的(ふへんてき)とは、永久に変わらないこと。
特別なことが起こらない限り、ずっとその状態でいるものです。
いつ見ても同じもの、持続されているものが「不変的」です。
たとえば不変的をあらわす語に「永久不変」という四字熟語があります。
永久不変とは昔も今も姿や形、考え方が変わらないことを示しています。
昔から現在に至るまで守られている手法、語り継がれている経営論などに使われます。
「普遍的」とは?
普遍的(ふへんてき)とは、多くの物事に当てはまること。
世の中に広く、行き渡っている性質をあらわします。
すべてに共通している概念が「普遍的」です。
もともと普遍的の「普遍」は哲学から生まれた言葉です。
「あます所なく」という意味があります。
おしなべて全てに共通する概念、ほぼすべての物に当てはまるような必然的なことを「普遍的」といいます。
例外や仲間外れを探すのが難しいくらい、ありきたりなこと、説明するまでもないことです。
「一般的」とは
一般的(いっぱんてき)とは、大体そのようなこと。
例外もあるけれども、大抵そのような結果になることです。
日常生活でよく見かけるような、典型的なケースをあらわします。
もともと「一般的」の「一般」には「多くの場合に、成り立つこと」という訳があります。
そのためオーソドックスな事例、基本のパターンなどを「一般的」といいます。
世間の人がどのように思うのか、人並みの考え方を表現したものが「一般的」になります。
「不変的」と「普遍的」と「一般的」の違い
いずれも似たような言い回しなので、はっきり区別を付けるのが難しいです。
そのためひとつずつ、整理しながら覚えていきましょう。
まず「不変的」とは、長い歴史において変わらないもの。
宇宙や太陽のように、変わらない事象をあらわします。
どんなに時間が経っても、永遠に姿を変えないものが「不変的」です。
そして「普遍的」とは、すべてに共通していること。
世の中に広く行き渡っていて、多くの人が感じている問題をあらわします。
また「普遍的」に似ている「一般的」は「通常は」のこと。
イレギュラーな特殊事例を除いた、オーソドックスなパターンを指します。
普遍的が哲学めいた言い回しなのに対して「一般的」は日常生活でよく使われる言葉です。
「一般的なスマホは」や「一般的なケースでは」のように用いられています。
まとめ
「不変的」と「普遍的」と「一般的」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「不変的」とはこれまでも、これからも変わらない概念のこと。
永久にそのままであり続けるものです。
そして普遍的とは、多くの物や人に共通している概念のこと。
すべてに当てはまることです。
さらに一般的は「大体のケースでは」のこと。
よくある例を挙げたものになります。