この記事では、「落ちる」と「堕ちる」と「墜ちる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「落ちる」とは?
「落ちる」は「おちる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「上から下に、垂直に移動する」という意味で、上の位置にあるものが垂直にした方向へ動くことです。
2つ目は「くっついていたものが取れる」という意味で、汚れやペンキなど付着していたものが取れることです。
3つ目は「入れるはずのものが抜けている」という意味で、リストなどに含めるはずの中から漏れていることです。
4つ目は「ある基準に達しない」という意味で、試験や選別から外れることです。
5つ目は「程度や状態が悪くなる」という意味で、それまでより数値や度合いが低くなることです。
上記に共通するのは「上から下に移る」という意味です。
「落ちる」の使い方
「落ちる」は動詞として「落ちる・落ちた」と使われたり、副詞として「落ちて転がる」などと使われます。
基本的に、上から下に垂直に移動することや、ある基準から外れることや、程度や状態が悪くなることに使われる言葉です。
「落ちる」の例文
・『子供が階段から落ちる』
「堕ちる」とは?
「堕ちる」は「おちる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「罪悪を犯す様になる」という意味で、悪いことをするのが当たり前の生活になることです。
2つ目は「身を持ち崩して品性が悪くなる」という意味で、お金や異性関係にだらしなくなることです。
上記に共通するのは「身を持ち崩す」という意味です。
「堕ちる」の使い方
「堕ちる」は動詞として「堕ちる・堕ちた」と使われたり、「俗悪に堕ちて身をほろぼす」などと使われます。
基本的に、悪の世界にはまることや、お金や異性にだらしなくなることに使われる言葉です。
「堕ちる」の例文
・『楽に稼げるからと詐欺の世界に墜ちる』
「墜ちる」とは?
「墜ちる」は「おちる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「作られた乗り物が地面に落ちる」という意味で、飛行機やグライダーなどが事故により地面に落ちることです。
2つ目は「空を飛ぶものが地面に落ちること」という意味で、鳥や隕石など、本来落ちるはずのないものが落ちることです。
上記に共通するのは「落ちるはずのないものが落ちる」という意味です。
「墜ちる」の使い方
「墜ちる」は動詞として「墜ちる・墜ちた」と使われたり、副詞として「墜ちて粉々になる」などと使われます。
基本的に、乗り物が地面に落ちることや、本来空を飛ぶものが落ちることに使われる言葉です。
「墜ちる」の例文
・『夕べかなり大きな隕石が堕ちたとみられる』
「落ちる」と「堕ちる」と「墜ちる」の違い
「落ちる」は「上から下に垂直に移動すること」「ある基準から外れること」「程度や状態が悪くなること」という意味です。
「堕ちる」は「悪の世界にはまること」「お金や異性にだらしなくなること」という意味です。
「墜ちる」は「乗り物が地面に落ちること」「本来空を飛ぶものが落ちること」という意味です。
まとめ
今回は「落ちる」と「堕ちる」と「墜ちる」について紹介しました。
「落ちる」は「上から下に移動する」、「堕ちる」は「だらしなくなる」、「墜ちる」は「落ちないはずのものが地面に落ちる」と覚えておきましょう。