「企画」と「開発」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「企画」と「開発」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「企画」「開発」の違いを分かりやすく説明していきます。

「企画」と「開発」の違い

「企画」「開発」の違いについて紹介します。


「企画」と「開発」の使い方の違い

「企画」は、「ものごとを実現させる様に内容を考えたり、計画を立てること」に使われます。

アイデアを生み出す段階で、行動に移す前の段階です。

「開発」「知識や技術、能力を用いて新しい物を考え出したり、作り出すこと」「潜在能力を引き出し伸ばすこと」という意味です。

あるものを実際に活用して作っていくことを言います。


「企画」と「開発」の英語表記の違い

「企画」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「plan」で、日本語で「プラン」と言います。

“We are planning to hold a music event.”
(私達は音楽イベントを企画しています)
2つ目は「project」で、こちらも日本語で「プロジェクト」と言います。

“Our new project has started.”
(新しい企画が始まった)
「開発」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「development」で、動詞形は「develop」です。

ビジネスではほぼこちらを使います。

“His is in charge of a product development.”
(彼は商品開発担当者です)
2つ目は「cultivate」で、「人の能力を開発する」という意味で使われます。

“We have a training for new employees to cultivate leadership skill.”
(我社では、新入社員にリーダシップスキルを開発する研修を行っています)

「企画」の意味

「企画」「きかく」と読みます。

意味は「あるものごとを実現させる為に内容ややり方などを考えること」です。

前もって、どの様なものにするか、どの様な手順で行うかを考えることを言います。

「企」「くわだてる」とも読み、「ことを始める」という意味があります。

「計画」と意味が似ていますが、「企画」の場合は「今までになかった新しいものごとを始めること」に使われます。

「企画」の使い方

「企画」は、「新しいものごとを実現させる為に、内容ややり方などを考えること」に使われます。

「企画する・した」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「企画して」と使われたりします。

また、他の言葉と組み合わせて「企画倒れ」「恒例企画」などと使われることもあります。

ビジネスでは、後に紹介する「開発」と組み合わせて「企画開発」と使われることも多くあります。

「企画」を使った例文

・『新商品がまだ企画段階から社内で盛り上がっている』
・『イベントを企画したが、スポンサーが付かずに開催できなかった』
・『社員旅行では毎回かくし芸大会が企画される』
・『企画部のスタッフは毎晩頭を悩ませているらしい』
・『ライバル社に負けない商品を企画しているところだ』

「企画」の類語

「考案(こうあん)」
「色々と工夫して考え出すこと」という意味です。

「目論見(もくろみ)」
「良い意味・悪い意味で、何かを実行する為に考え出したこと」という意味です。

「企画」の対義語

「実施(じっし)」
「法律や計画などを実際に行うこと」という意味です。

「開発」の意味

「開発」「かいはつ」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「土地や鉱物などの天然資源を活用して、地域の産業やインフラを発達させる計画を進めること」という意味で、政治・経済で使われることが多くなります。

2つ目は「新しい技術や製品を実用化すること」という意味で、ビジネスで使われることが多くなります。

3つ目は「知恵や能力などを引き出し、活用させること」という意味で、科学分野で使われることが多くなります。

上記に共通するのは「素材を活用して発達させること」という意味です。

「開発」の使い方

「開発」は、「人や物の素材を活用して、成長させていくこと」に使われます。

「開発する・した」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「開発して」と使われたりします。

他の言葉と酌み合わせて「開発段階」「開発費用」などと複合語として使われることも多くなります。

「開発」を使った例文

・『土地を開発して地場産業を盛んにする政策を取った』
・『未開発の山林が多く、豊富な資源が期待できる』
・『新製品を開発して業界をあっと言わせた』
・『彼は幼いうちから能力開発訓練を受けてきた』
・『開発費ばかりが膨らんでしまい中々商品化できない』

「開発」の類語

「発展(はってん)」
「ものごとがより進んで盛んになっていくこと」という意味です。

「開拓(かいたく)」
「山林・原野などを切り開いて田畑や村落を作ること」から転じて「新しい分野・領域などを切り開くこと」という意味です。

「開発」の対義語

「未開(みかい)」
「文化・文明がまだ発達していないこと」「まだ開拓されていない土地のこと」という意味です。

まとめ

今回は「企画」「開発」について紹介しました。

「企画」「新しいことを考えること」「開発」「知識や技術を使って作り出すこと」と覚えておきましょう。