この記事では、「悪魔」と「天使」と「堕天使」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悪魔」とは?
「悪魔」は「あくま」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教で、修行を妨げる邪悪なものの総称」という意味です。
2つ目は「キリスト教で、地獄に堕ちた元天使が、人間を誘惑して悪の世界に引き込む存在として生まれ変わったもの」という意味です。
3つ目は転じて「極悪非道で残虐など、人に悪い影響をもたらす人のこと」という意味で、悪いことや残酷な仕打ちを平気で繰り返す性質の人のことです。
上記に共通するのは「悪いことを平気でする」という意味です。
「悪魔」の使い方
「悪魔」は名詞として「悪魔に憑りつかれる」「悪魔の仕業」「悪魔の様な人」「悪魔的」などと使われます。
基本的に、宗教で人を誘惑する邪悪な存在のことや、極悪非道で残虐なことや、悪事を平気でする人に使われる言葉です。
「悪魔」の例文
・『彼はまるで悪魔の様に人をこき使う』
「天使」とは?
「天使」は「てんし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「宗教で、神の使いとして人間を導いたり悪いことから守る存在」という意味で、神の御使いとして人間を守護して正しく導く精霊のことです。
2つ目は転じて「心が清らかで人に対して優しい性格の人」という意味で、慈悲深く困った人に対して情けをかけられる性格の人のことです。
上記に共通するのは「人を守る」という意味です。
「天使」の使い方
「天使」は名詞として「天使に守られる」「天使の様な人」「天使の微笑み」などと使われます。
基本的に、宗教で神のみ使いとして人間を守ったり正しく導く存在のことや、心が清らかで慈悲深く優しい人に使われる言葉です。
「天使」の例文
・『ナイチンゲールは白衣の天使と呼ばれた』
「堕天使」とは?
「堕天使」は「だてんし」と読みます。
意味は「宗教で、神の言いつけに背いて地獄に堕とされた元天使のこと」で、元は天使で、神の言いつけに背き怒りをかって地獄に堕とされ、悪魔となった天使のことです。
「堕」は「おちる」とも読み「悪い状態に陥る」という意味です。
「堕天使」の使い方
「堕天使」は名詞として「堕天使となる・なった」「堕天使のごとく」などと使われます。
基本的に、宗教で、神の言いつけに背き、怒りをかって地獄に堕とされた元天使に使われる言葉です。
「堕天使」の例文
・『堕天使ルシファーは地獄の王サタンとなった』
「悪魔」と「天使」と「堕天使」の違い
「悪魔」は「宗教で人を誘惑する邪悪な存在のこと」「極悪非道で残虐なことや、悪事を平気でする人」という意味です。
「天使」は「宗教で神のみ使いとして人間を守ったり正しく導く存在」「心が清らかで慈悲深く優しい人」という意味です。
「堕天使」は「宗教で、神の言いつけに背き、怒りをかって地獄に堕とされた元天使」という意味です。
まとめ
今回は「悪魔」と「天使」と「堕天使」について紹介しました。
「悪魔」は「邪悪な存在」、「天使」は「人を守り導く存在」、「堕天使」は「地獄へ堕とされた天使」と覚えておきましょう。