みなさんは「予知」と「予兆」と「前兆」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「予知」と「予兆」と「前兆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予知」とは?
「予知」は「よち」という読み方になります。
この「予知」とは「前以て知ること」という意味を持つ言葉ですが、「精神的心霊現象の一種で将来起る出来事を超感覚的に知ること」で超心理学の研究対象の1つでもあるのです。
「予知」の例文
では、ここで「予知」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『我が国は地震大国と呼ばれているが、それを予知する技術は完全に確立されていない』
・『彼は予知能力を持っているのか、危険を察知する力が秀出ている』
「予兆」とは?
「予兆」は「よちょう」という読み方になります。
この「予兆」は「物事が起ころうとする兆しや前触れ」、あるいは「未来の事象を示すものとしての天体・天候・動物・植物などの自然現象に現れる変化のこと」という意味があります。
「予兆」の例文
ここで「予兆」の例文を考えてみることにいたしましょう。
具体的にはどのような文章があるでしょうか?
・『衰退の予兆が見られるのだが、正確性が乏しく何とも言うことができない状態だ』
・『まだ、地震の予兆が見られないために警報を出すことは難しいと思われる』
「前兆」とは
「前兆」は「ぜんちょう」という読み方になります。
この「前兆」とは「ある物事が起ころうとする兆し」「物事が現れて起ころうとする知らせ」「前以て現れる印」などの意味を持っている言葉です。
「前兆」の例文
「前兆」の例文では、以下のような文章が挙げられます。
・『嵐の前兆なのか、風が次第に強まっている感じがする』
・『噴火の前兆があるのか、この2、3日微弱の地震が続いてます』
「予知」と「予兆」と「前兆」の違い
ここで「予知」と「予兆」と「前兆」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「予知」は「前以て知ること」「精神的心霊現象の一種で将来起る出来事を超感覚的に知ること」という意味を指しています。
「予兆」とは「物事が起ころうとする兆し・前触れ」、「未来の事象を示すものとしての、天体・天候・動物・植物などの自然現象に現れる変化」を意味しており、「前兆」も「ある物事が起ころうとする兆し・前触れ」という解釈になります。
「予知」には「これから先の将来の時点で起こる出来事をあらかじめ知ること」「未来を推測することができるデータや特殊能力に基づいて知ること」という意味合いがありますが、「予兆」は「これから先の未来で起こる出来事を予感させる兆し・前ぶれ」のことを指している点が異なっています。
また「前兆」は「ある物事が起こる前に、別のことが起こること」という解釈があるのに対して「予兆」とは「未来に起こる事柄を予知させる現象」と言っていいでしょう。
まとめ
ここまで「予知」と「予兆」と「前兆」の意味と違いを説明してきましたが、3つの言葉のニュアンスが似ているために例文を見ながら、適切な使い分けができるようにしておきましょう。