「お勧め」と「お奨め」と「お薦め」の違いとは?分かりやすく解釈

「お勧め」と「お奨め」と「お薦め」の違い生活・教育

同じ読み方で意味も同じような言葉として「お勧め」「お奨め」「お薦め」というものがあります。

これらのどの漢字を使えばいいのか悩んだことはないでしょうか。

この記事では、「お勧め」「お奨め」「お薦め」の違いを分かりやすく説明していきます。

「お勧め」【おすすめ】とは?

「お勧め」とは、他人にそれをするように働きかけをするといったような意味合いがあります。

自分が実際に体験してそれがとても良い体験だったというときに、同じ体験をするように他人に働きかけをするときに使う言葉です。

どちらかというと自分本位の働きかけとも言えます。


「お勧め」の例文

・『あのスポーツクラブに通ったら無理なく体重を落とせたのでとてもお勧めです』
・『カレーライスにりんごジュースを隠し味的にたしたらとても美味しくなったのでお勧めです』


「お奨め」とは【おすすめ】?

「お奨め」とは、相手に頑張ってほしいからそれをするように働きかけるといった意味合いがあります。

奨励という漢字を思い浮かべると覚えやすいかも知れません。

「お勧め」と違うことは必ずしも自分が体験したことでなくても、相手を励ます目的ならば良いということです。

相手を励ます目的の為相手本位の働きかけと言えます。

「お奨め」の例文

・『何人もの医者が同じことを言った治療法なのでお奨めです』
・『この資格は必ず役に立つはずだからお奨めです』

「お薦め」とは【おすすめ】?

「お薦め」とは、他人にそれを選んでもらえるように働きかけをするといったような意味合いになります。

推薦するということです。

「お勧め」のようにそれを他人に実践して欲しいわけでもなく、「お奨め」のように相手を励ます目的というわけでもありません。

相手に選んでもらえるようにすることが目的の言葉です。

そのためどちらかと言うと自分本位の働きかけと言えます。

「お薦め」の例文

・『最優秀作品にはこの読書感想文をお薦めします』
・『読書感想文を書きたいのならこの本がお薦めです』

「お勧め」と「お奨め」と「お薦め」の違い

「お勧め」「お奨め」「お薦め」の違いについてまとめると次のようになります。

「お勧め」とは「自分が体験したことを相手にもしてもらえるように働きかける」といった意味合いになります。

自分が体験して良いと感じたからそれを相手にすすめるということです。

「お奨め」とは「相手を励ます目的でそれをするように働きかける」といった意味です。

必ずしも自分が体験したこと出なくても使える言葉です。

「お薦め」とは、「相手がそれを選ぶように働きかけをする」といった意味合いです。

相手にそれをして欲しいというわけではなく相手に選んでほしいということです。

まとめ

「お勧め」「お奨め」「お薦め」について説明してきましたがご理解いただけましたでしょうか。

「おすすめ」の目的に明確な違いがありました。

この記事の内容が皆さんの生活のお役に立てるのであれば嬉しいです。