この記事では、「下回る」と「以下」と「未満」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下回る」とは?
「下回る」が「したまわる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「数量がある水準や基準に達しないこと」という意味で、基準となる数値よりも低い数値になることです。
2つ目は「ある目標や予想している状態に達しないと分かること」という意味で、ぱっと見や感覚で目標や予測する結果に満たないと分かることです。
上記に共通するのは「ある状態に達しない」という意味です。
「下回る」の使い方
「下回る」は動詞として「下回る・下回った」と使われたり、副詞として「前回より下回って赤字になる」などと使われます。
基本的に、基準となる数値に達しない様子や、おおよその見当で目標とする状態に満たないと分かることに使われる言葉です。
「下回る」の例文
・『感染症の影響により、初詣の人出が去年より下回る』
「以下」とは?
「以下」は「いか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「数量や度合いを比較して、ある基準を含みそれより小さいこと」という意味で、基準となる数値を含んでそれより下の数値のことです。
2つ目や「優劣の比較で、ある基準を含みそれより劣っていること」という意味で、基準となる程度を含んでそれより低いレベルでることです。
3つ目は「そこより後に述べること」という意味で、ある事柄に続き、更に述べたり記したりすることです。
4つ目は「代表となるものを含み、それにかかわるすべての者」という意味で、組織や団体で代表者とそれに続く全員のことです。
上記に共通するのは「基準となるものを含む」という意味です。
「以下」の使い方
「以下」は名詞として「以下に記す」「以下同文」「中学生以下は無料」「以下省略」などと使われます。
基本的に、基準となるものを含み、それより低い数量や度合いのことや、ある事柄より後に述べることに使われる言葉です。
「以下」の例文
・『私の英語力は中学生以下だ』
「未満」とは?
「未満」は「みまん」と読みます。
意味は「ある数量や度合いを含めず、それより小さいこと」という意味で、基準となる数値や度合いは含めず、それより数値が少ないことです。
「未」は「いまだ」とも読み「まだ~していない」という意味、「満」は「みちる」とも読み「いっぱいになる」「一定の数量や期限に達する」という意味、「未満」で「まだ一定の数量や期限に達していなこと」になります。
「未満」の使い方
「未満」は名詞として「20歳未満お断り」「10円未満切り捨て」「1ミリ未満の降水量」などと使われます。
基本的に、基準となる数値や度合いを含めず、それより少ない数であることに使われる言葉です。
「未満」の例文
・『この映画は、15歳未満の方は保護者の同伴が必要です』
「下回る」と「以下」と「未満」の違い
「下回る」は「基準となる数値に達しない様子」「おおよその見当で目標とする状態に満たないと分かること」という意味です。
「以下」は「基準となるものを含み、それより低い数量や度合いのこと」「ある事柄より後に述べること」という意味です。
「未満」は「ある数量や度合いに達していないこと」という意味です。
まとめ
今回は「下回る」と「以下」と「未満」について紹介しました。
「下回る」は「基準となる数値に達しない」、「以下」は「基準を含んで低い」、「未満」は「基準を含まず低い」と覚えておきましょう。