この記事では、「格別」と「特段」と「別段」の違いを分かりやすく説明していきます。
「格別」とは?
「格別」は「かくべつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「普通場合とは程度にいちじるしく違いがある様子」という意味で、他のものとは区別される様子のことです。
2つ目は「それぞれぞれが分かれていること」という意味で、一つ一つ独立させた状態のことです。
3つ目は「普通とは違った扱いがされる様子」という意味で、通常の場合とは別として考えたり取り扱われたりすることです。
上記に共通するのは「普通の場合と違う」という意味です。
「格別」の使い方
「格別」は名詞・形容動詞として「格別だ・である」と使われたり、形容詞として「格別なお引き立て」などと使われたり、副詞として「格別変わっていない」などと使われます。
基本的に、程度が普通とはいちじるしく違っている様子や、他のものとはっきり区別される様子に使われる言葉です。
「格別」の例文
・『仕事帰りに飲むビールの味は格別だ』
「特段」とは?
「特段」は「とくだん」と読みます。
意味は「他のものごとと差異があること」という意味で、他のものとは良い意味・悪い意味で優劣や大小などの差があることです。
「特」は「他と異なってそれ一つだけの様子」「それだけ目立っていちじるしい様子」という意味、「段」は「区切り」「差」という意味、「特段」で「他とは違ってそれ一つだけ差がある様子」という意味です。
「特段」の使い方
「特段」は名詞として「特段の配慮」「特段の違い」などと使われたり、副詞として「特段変わらない」などと使われます。
基本的に、良い意味・悪い意味どちらでも、他のものごとと差異があることに使われる言葉です。
「特段」の例文
・『ジェンダーに関しては特段の配慮が必要となる』
「別段」とは?
「別段」は「べつだん」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「特に他と異なること」という意味で、他とは分けて考えるべき事柄のことです。
2つ目は後に打消しの語を伴い「特に取り立てて言うほどではない様子」という意味で、「別段~はない」として使われます。
上記に共通するのは「取り立てて異なる」という意味です。
「別段」の使い方
「別段」は名詞として「別段の配慮」「別段の取り扱い」などと使われたり、副詞として「別段言うことはない」などと使われます。
基本的に、特に他と分けて考えるほど違う様子に使われる言葉です。
「別段」の例文
・『今は別段欲しいものはない』
「格別」と「特段」と「別段」の違い
「格別」は「程度が普通とはいちじるしく違っている様子」「他のものとはっきり区別される様子」という意味です。
「特段」は「良い意味・悪い意味どちらでも、他のものごとと差異があること」という意味です。
「別段」は「特に他と分けて考えるほど違う様子」という意味です。
まとめ
今回は「格別」と「特段」と「別段」について紹介しました。
「格別」は「程度がいちじるしく違う」、「特段」は「他のものとごと差がある」、「別段」は「他と分けて考えるほど違う」と覚えておきましょう。