この記事では、「出版」と「発売」と「発行」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出版」とは?
「出版」は「しゅっぱん」と読みます。
「出版」は「印刷やそのほかの方法によって、書籍や雑誌などを制作し、販売、または頒布すること」という意味があります。
「出版」の言葉の使い方
児童のための本を作り、印刷して販売するような場面があります。
この場合は、「児童書を出版する」という文章にできます。
また、出版社を通さずに、自分のお金で本を作り、頒布するような場合は、「自費出版をする」という文章にできます。
「発売」とは?
「発売」は「はつばい」と読みます。
「発売」は「商品を売り出すこと」という意味があります。
「発売」の言葉の使い方
新しい商品を開発して、売り出す場面があります。
このような場合は、「新商品を発売する」という文章にできます。
また、その日に、雑誌を売り出す場合は、「本日発売」などという飾りが付けられるかもしれません。
また、商品を売り出す予定が後にずれ込んでしまうような場合は、「発売が延期になった」などという文章を作ることができます。
「発行」とは
「発行」は「はっこう」と読みます。
「発行」は「図書や新聞、雑誌などを印刷して世に出すこと」という意味があります。
また、「発行」には、「紙幣や債券、定期券や入場券などを作り、通用させること」という意味があります。
「発行」の言葉の使い方
新聞社が新聞を印刷して、世に出す場合は、「新聞社が新聞を発行する」という文章にできます。
また、水族館の入り口で、お金を払い、入場券をもらう場合は、「水族館の入場券が発光された」などという文章を作ることができます。
「出版」と「発売」と「発行」の違い
「出版」は「印刷やそのほかの方法によって、書籍や雑誌などを制作し、販売、または頒布すること」という意味があります。
「発売」は「商品を売り出すこと」という意味があります。
さらに「発行」は「図書や新聞、雑誌などを印刷して世に出すこと」という意味があります。
「出版」と「発行」は、とても似た意味があり、使う場面も似ています。
ただし「出版」は、書籍や雑誌など、本に限定される言葉なのに対して、「発行」は、著作物の複製品を世に出すことを意味するため、CDやDVDなどが含まれるという違いがあります。
一方で「発売」は、「売り出すこと」を意味し、売り出すものの種類は問わないという違いがあります。
このように、本を世の中に出す場合は「出版」という言葉を使い、DVDなどを含めた著作物の複製品を世に出す場合は、「発行」という言葉を使いましょう。
さらに、何かを売り出す場合は「発売」という言葉を使いましょう。
まとめ
「出版」と「発売」と「発行」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。