この記事では、「実情」と「現状」と「現況」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実情」とは?
「実情」は「じつじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「実際の状態や様子」という意味で、ものごとが実際にどの様な状態であるのかということです。
2つ目は「実際の事情」という意味で、ものごとにどの様な事情が存在しているのかということです。
3つ目は「嘘偽りのない心情」という意味で、本当に持って居る真心のことです。
上記に共通するのは「実際の様子」という意味です。
「実情」の使い方
「実情」は名詞として「実情を知る・知った」「実情を調査する」「実情を述べる」などと使われます。
基本的に、ものごとの実際の様子やどの様な背景があるのかということや、嘘偽りのない真心のことに使われる言葉です。
「実情」の例文
・『本社の人達は支店の実情を知らない』
「現状」とは?
「現状」は「げんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「今目の前にある状況」という意味で、実際に自分の目で確かめてそうである状態のことです。
2つ目は「現時点でそうなっている状態」という意味で、ものごとがそれまで通り進められている状態のことです。
上記に共通するのは「現在の様子」という意味です。
「現状」の使い方
「現状」は名詞として「現状を知る・知った」「現状を打破する」「現状に甘んじる」「現状維持」などと使われます。
基本的に、今目の前にあって見えている状況や、何も手を加えられずにそのまま進められている状態に使われる言葉です。
「現状」の例文
・『仕事で現状に甘んじていては成長できない』
「現況」とは?
「現況」は「げんきょう」と読みます。
意味は「今目の当たりにしている様子」という意味で、現在そうなっている事実のことです。
「現」は「あらわれる」とも読み「今」「目の当たり」「実際の」という意味、「況」は「ありさま」「様子」という意味、「現況」で「目の当たりにしている様子」になります。
「現況」の使い方
「現況」は名詞として「現況を知る・知った」「現況を報告する」「現況下」などと使われます。
基本的に、今目の当たりにしている様子で、個人で変えられない客観的な事実に使われる言葉です。
「現況」の例文
・『現況を報告するだけで精一杯だ』
「実情」と「現状」と「現況」の違い
「実情」は「ものごとの実際の様子やどの様な背景があるのかということ」「嘘偽りのない真心のこと」という意味です。
「現状」は「今目の前にあって見えている状況」「何も手を加えられずにそのまま進められている状態」という意味です。
「現況」は「今目の当たりにしている様子で、個人で変えられない客観的な事実」という意味です。
まとめ
今回は「実情」と「現状」と「現況」について紹介しました。
「実情」は「実際の様子や背景」、「現状」は「見たままの様子」、「現況」は「目の当たりの客観的な事実」と覚えておきましょう。