この記事では、「即効」と「速攻」と「即行」の違いを分かりやすく説明していきます。
同じような言葉を、見極めていきましょう。
「即効」とは?
即効(そっこう)とは、すぐに効くこと。
間髪おかずに、役立つことです。
もともと即効の「効」には「力を尽くす」という意味があります。
そのため役に立っていること、こちらが驚くくらい手助けしてくれることを即効といいます。
同時に薬などが体にまわって、効果てきめんに働いてくれる様子も言い表しています。
治したいと思っている箇所が、すぐに良くなること。
望ましい結果が訪れることを即効といいます。
「速攻」とは?
速攻(そっこう)とは、逃げる間もあたえずに攻め立てること。
機敏な動作で、どんどん前に進む様子です。
目まぐるしい速さで追いかけるもの、稲妻のように素早いスピードで動いているものを速攻といいます。
たくみな攻め、暴れまわるような攻撃が速攻です。
速攻には「速やか」という速さをあらわす言葉がはいっています。
そのため音速のように、すばしっこいもの。
俊敏な動作を速攻といいます。
おもにラグビーやサッカーなどの、スポーツの場で用いられています。
「即行」とは
即行(そっこう)とは、すぐに取り掛かること。
ただちに実行する様子をあらわします。
立ち止まったり、悩んだりしている時間を与えない、機敏な行動です。
「すぐに・ただちに」に置き換えられるのが、即行になります。
即行の「行」という漢字には「歩く」という意味があります。
そのため立ち止まらない動き、前に向かって進んでいる行動を即行といいます。
すぐに決断して、素早く動くシーンで用いられています。
こちらから積極的に進むこと、勢いよく決める動作が即行です。
「即効」と「速攻」と「即行」の違い
それぞれ「そっこう」と同じ読み方をしています。
即効とはすぐに効くこと、その物の作用がすぐに生じる様子です。
そのため短時間で成果が出ることを「即効性」といいます。
すぐに望んでいた結果が手に入ること、すぐに錠剤や湿布が効くありさまが即効です。
そして速攻は、果敢に攻めていくこと。
負けることを恐れないで、血気盛んに追いかけていく様子をあらわします。
スポーツ大会など、競技や試合で用いる言葉です。
そして即行はすぐに決めて、実行すること。
うじうじ悩まずに、どんどん前に進む動作です。
まとめると、良い結果がすぐにもたらされる様子が即効。
前のめりに攻めている動作が速攻。
きっぱりと決めて、動くものが即行です。
少しずつ意味合いが異なっているので、注意しておきましょう。
まとめ
「即効」と「速攻」と「即行」の違いを分かりやすくお伝えしました。
即効とは良い結果が、すぐにやって来ること。
目に見えた効果が、すぐ出ることです。
そして速攻は、素早く攻めること。
負けを恐れずに、勇ましく相手の陣地に入っていく様子です。
さらに即行はすぐに行動すること。
何をやるか決めて、実行する行動をさしています。