「山芋」と「長芋」と「自然薯」の違いとは?分かりやすく解釈

「山芋」と「長芋」と「自然薯」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「山芋」「長芋」「自然薯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「山芋」とは?

ヤマイモ科ヤマイモ属のつる性植物です。

日本では北海道南西部から沖縄にかけて広く分布しています。

花は白く、5月ころに咲きます。

雄株と雌株のある植物です。

地下の担根体を「山芋」とも呼びます。

地下部分を人間は食用にしています。

ジャガイモやサツマイモなどの芋類は加熱しないと食べることができませんが、この植物は加熱せずに食べることができます。

生のまますりおろしてトロロにする、細く切ってサラダにするなどして食べられています。

すりおろしたものには、強い粘りがあります。

また、加熱をするとほくほくとした食感になります。

ソテーのようにしたり、グラタンにしたりなどします。


「山芋」の例文

・『山芋を使った料理』
・『今日の昼ごはんは山芋のとろろ』


「長芋」とは?

ヤマイモ科ヤマイモ属のつる性植物です。

熱帯から亜熱帯まで広く分布しています。

この植物は生薬にされることがあり、漢方では薯蕷といいます。

花は白く夏に咲きます。

雄株と雌株のある植物です。

地下には坦根体ができ、この部分を食用にしています。

太さがあることが特徴です。

生で食べることができ、トロロにして食べることが多いです。

また、加熱をすればほくほくとした食感になります。

乾燥や水に弱いので、購入したものは新聞紙に包んで、冷暗所で保存をします。

冬以外には、さらにポリ袋に入れて冷蔵庫で保存をします。

寒冷地でも栽培しやすく、主な産地は青森県、北海道、岩手県、茨城県などです。

「長芋」の例文

・『長芋を栽培している』
・『長芋を使った丼もの』

「自然薯」とは

ヤマノイモのことです。

ヤマイモ科ヤマイモ属のつる性植物です。

夏に白い花を咲かせます。

雄株と雌株のある植物です。

地下には担根体ができ、この部分が食用にされています。

生のものをすりおろすと強い粘りがあります。

これをご飯やそばなどにかけて食べます。

醤油などを加えて、そのままでも食べられます。

加熱をすればほくほくとした食感になり、ソテーやグラタンなどにされます。

皮にハリがあるものを選びます。

カットされているものを購入する場合は、切り口がみずみずしいものを選びます。

乾燥と水に弱いため、新聞紙に包んで冷暗所で保存をします。

カットをしたものは傷みやすいため、2~3日を目安に食べ切るようにします。

カットしたり、すりおろしたりしたものを冷凍保存することも可能です。

「自然薯」の例文

・『自然薯を使ったグラタン』
・『スーパーで自然薯を購入する』

「山芋」と「長芋」と「自然薯」の違い

「山芋」「自然薯」は同じものです。

この植物は、いろいろな呼び方がされています。

「長芋」はこの2つとは別のもので、担根体が太い特徴があります。

どれも生のものをすりおろすと粘りが出ます。

まとめ

「山芋」「自然薯」が同じもので、「長芋」はそれらとは別のものです。