「腹違い」と「種違い」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「腹違い」と「種違い」の違い生活・教育

この記事では、「腹違い」「種違い」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「腹違い」と「種違い」の違い

「腹違い」とは、父親が同じで違う母親を持つ兄弟姉妹のことです。

「腹違い」と呼ばれる理由は、赤ちゃんが母親のお腹から生まれてくることから、違う母親から生まれた子供達は「腹違い」と呼ばれるようになっています。

別の言い方としては、異母兄弟、異母兄妹、異母姉妹、異母姉弟があります。

「腹違い」は、母親が違うという条件なので、ある一人の男性が同時期に複数の女性を妊娠させてしまうと、同じ年齢や、誕生日の近い子供が複数人うまれることになります。

現実でも、妊娠している間にセックスレスに成る場合も多く、その間に男性が別の女性と浮気してしまい、結果的に「腹違い」の子供が生まれるケースがあります。

「種違い」とは、母親が同じで違う父親を持つ兄弟姉妹のことです。

「種違い」と呼ばれる理由は、子供をつくるために必要な精子のことを、別名で種と呼ぶことから、違う父親の種で生まれた子供達は、「種違い」と呼ばれるようになっています。

別の言い方としては、異母兄弟、異母兄妹、異母姉妹、異母姉弟があります。

「種違い」は、父親が違うという条件なので、特殊な例を除いて、同じ年齢や、誕生日の近い子供が複数人生まれるケースはありません。

特殊な例としては、双子の妊娠で二卵性の場合に、双子の父親が違うケースがあります。

女性が妊娠するような排卵日のタイミングで、別の男性と肉体関係を持ってしまうと、非常に稀なケースとして同時に別の父親の子供を双子で妊娠してしまうことがあります。

「腹違い」「種違い」の共通点は、兄弟姉妹ですが、両親のうちどちらかが異なるということがあげられます。


「腹違い」と「種違い」の使い方の違い

小説や漫画、ゲームなどの作品では、年齢が近い「腹違い」の兄妹同士の恋愛が多い傾向になるため、「種違い」に比べると「腹違い」の方が使われやすくなります。

これは、赤ちゃんが母親から生まれるまでにかかる期間が10か月強と長くなるため、リアリティを求めた場合に、諸所の問題が生じにくい「腹違い」の方が採用されやすくなります。

「種違い」が使われるケースは、遺産相続をテーマにした作品で、高齢の父親が若い女性との間に子供をもうけたことが死んだ後に発覚するということがあります。

また、一夫多妻制の文化圏では、「腹違い」の子供が日常的に生まれるので、「種違い」に比べると「腹違い」の子供の方が、子供が生まれるまでの期間を考慮すると現実でも多いことになります。

「腹違い」は、作品などで広く使われるのに対し、「種違い」は、遺産相続をテーマにした作品に使われるという違いがあります。


「腹違い」と「種違い」の英語表記の違い

「腹違い」「種違い」を直接的に表現することはできませんが、それぞれの該当するケースに合わせて細かく表現することは可能です。

前提として英語の“brother”“sister”は、日本語に翻訳すると兄弟と姉妹のように訳されますが、“brother”“sister”には、年上や年下などの区別がありません。

英語は、年齢の上下関係は気にしない文化となるためです。

あえて年齢の上下関係を表す場合には、“older-”“big-”で年上となり、“younger-”で年下となり、“little-”で年下(子供のようなニュアンスを含む)となります。

“sibling”は、兄弟姉妹の年齢や性別を区別しない「きょうだい」という意味がありますので、合わせて覚えておきましょう。

特徴的な表現として、両親のうちどちらかが異なるというような表現で“half-”と表現できます。

例えば“half brother”は、片方の親が違う兄弟という意味になりますし、“half sister”は片方の親が違う姉妹という意味になりますし、“half sibling”は、片方の親が違うきょうだいという意味になります。

これまでのことに加えて、同じ母親、同じ父親もしくは異なった母親、異なった父親という表現が出来ればよいので、“with the same mother”とすれば同じ母親を持つとなりますし、“with the same father”とすれば同じ父親を持つとなりますし、“by a different mother”とすれば異なった母親となりますし、“by a different father”とすれば異なった父親となります。

全てを合わせて異母兄弟を表現すると、“half brother by a different mother”“half brother with the same father”となり、年齢の区別を付ける場合には、“older”“young”を先頭に付け加えることになります。

ここまで説明しましたが、英語圏の人にとって兄弟姉妹の性別や年齢は、問わない表現にした方が自然に受け入れられやすくなる可能性もあるので注意が必要です。

実際に使うときには、ジェンダー問題や、“LGBT”などのセクシャルマイノリティ問題もありますので、シンプルに“half sibling”として片方の親が違うきょうだいと表現した方がよいことになります。

「腹違い」と「種違い」を使った例文

・『父親が再婚したので腹違いの妹ができた』
・『母親が違うのは、腹違いの兄弟です』
・『腹違いの兄弟は、異母兄弟です』
・『母親が再婚したので、種違いの兄弟ができそう』
・『種違いの姉妹は、異父姉妹となります』
・『父親と母親がそれぞれ再婚したので、腹違いと種違いの兄弟がふえるかもしれない』

「腹違い」の類語

類語には、異母、異腹があります。

異母(いぼ)と異腹(いふく)は、腹違いと同じ意味ですが、異母は異父と対応するので、一般的に使われる言葉です。

「種違い」の類語

類語には、異父があります。

異父(いふ)は種違いと同じ意味です。

まとめ

「腹違い」「種違い」の違いについて説明しました。

「腹違い」は、父親が同じで違う母親を持つ兄弟姉妹のことをさすのに対し、「種違い」は、母親が同じで違う父親を持つ兄弟姉妹のことをさします。

「腹違い」は、作品などで広く使われるのに対し、「種違い」は、遺産相続をテーマにした作品に使われるという違いがあります。

英語圏では、兄弟姉妹の性別や年齢を気にしないことが多いので、“half sibling”として片方の親が違うきょうだい(兄弟姉妹)と表現した方が受け入れられやすくなります。