この記事では、「省略」と「中略」と「割愛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「省略」とは?
文章や手続きを簡単にするため、それらの一部を省くことや低価格にするため商品の機能の一部を省く、時間切れで本来の内容の一部を省くという意味もあり、しないこと、やらないことという意味合いは共通しています。
単語を短くすることも省略といい、音楽ゲームを音ゲー、イ・アイ・イ-インターナショナルをイ社、マイクロソフト社をマ社などと略すケースも有り、字数制限の厳しい新聞やインターネットの見出しではいかに省略できるかというレベルにまでなっています。
手書きのアニメーションのメカであれば格好良さを維持しつつ線を省略して描きやすくすることが理想であるなど、省略をうまくすることが仕事をうまく進めることと言える業界もあります。
「中略」とは?
文章の中程を省くこと、中間を省略することという意味で基本的には文章の省略に使われることが一般的で、運動会のスケジュールが中略になるなどということはまずありえません。
また、製品の省略に関しては中略という言葉は使われないこともあり、言葉として中略は省略ほどには使われていないと言えます。
90年代くらいのテレビゲームから携帯用ゲーム機への移植というケースでステージ数が減るということもありましたがこの場合も中略という言葉はあまり使われていませんでした。
文章においては略する位置が違う以外はほぼ同義語である前略、後略も存在しています。
「割愛」とは
愛着の気持ちを断ち切ることという意味があり、文章などにおいても惜しいと思っているものを省くという意味になります。
車の購入でオプションを悩んでいて、サンルーフを付けたかったけれど価格的に厳しかった場合などはサンルーフは割愛という使い方ができます。
また、テレビ番組で編集されて放送されなかった部分も割愛という言い方が出来ます。
製品は容量的な問題、価格的な問題がついてまわることから、製作者側には割愛せざるを得ないものがいくつかあると言えますが、消費者は何を割愛したかまではわからないケースが大半と言えるでしょう。
文章において省略する、書かないという意味で割愛するという使われ方も多く見られます。
「省略」と「中略」と「割愛」の違い
省略は省くことで、中略は文章の中間を省くこと、割愛は惜しいとは思うものの省くものとなっており、映画をテレビで放送する場合に放送時間が映画作品より短くなってしまった場合は放送側の心情としては放送時間に合うように割愛するということになります。
中略は文章で使われるのがほとんど、省略は文章だけでなく、画や製品などにも使うことができます。
まとめ
省略と中略と割愛は省くという意味合いでは皆近いものがありますが、どこを省くか、どう思っているものを省くかで使う言葉が変わります。
ただしややかしこまった文章では省略を割愛と言い換えるケースはあります。