「卓越」と「超越」と「凌駕」の違いとは?分かりやすく解釈

「卓越」と「超越」と「凌駕」の違い生活・教育

この記事では、「卓越」「超越」「凌駕」の違いを分かりやすく説明していきます。

「卓越」とは?

「卓越」とは、他よりもはるかに優れていること、様子という意味になります。

この言葉は、とても優れていると認めていることになりますので褒め言葉として使うこともできます。

「彼女の卓越した演技力に正直驚いた」「動じることなく卓越した能力を見せたのだった」「彼は一年生だが卓越したパワーを持っている」などと使います。


「超越」とは?

「超越」とは、普通レベルを超えて優れているという意味になります。

ほかに、順序などを飛び越えて高い位につく、世間の物事にこだわらないという別の意味合いもあります。

哲学的な意味合いの「超越」は何もかもを超えて外、もしくは上に位置することを言います。

「超越」は複数の意味がありますので、前後にある言葉からどの意味合いなのか判断するようにしてください。

「彼は、学生の頃から一人だけ超越していた」「彼女はまだ20代前半だが、世俗を超越しているところがある」などと使います。


「凌駕」とは

「凌駕」とは、他のものを追い抜き、その上に立つことを言います。

最初は下だったのに、現在においては上になった、そのような時に使います。

「彼は入部半年だが、すでに先輩のことを凌駕している」「エース級はいないがチーム力で他チームを凌駕する」「彼女はそんなレベルは凌駕し、さらに上を目指している」などと使います。

「卓越」と「超越」と「凌駕」の違い

「卓越」「超越」「凌駕」の違いを解説します。

この三つの言葉は、何かと比較して上回っているという意味合いが共通しています。

どれを選んでも、何となく同じニュアンスとして伝わりそうですが、正しい意味を覚えてふさわしい言葉を使うようにしましょう。

「卓越」とは他よりもはるかに優れていることという意味になります。

人に対して使う場合は「他の人と比べている」ということが前提としてあります。

「超越」とは、普通とされる程度を超えて優れている、とびぬけているといった時に使います。

またそれとは別に俗事にこだわらない、とび越えて高い位につくといった意味合いもあります。

「凌駕」とは、他のものを追い抜いて、その上に立つという意味になります。

つまり、最初は下、もしくは同等のレベルにあったけれど、追い抜いたという時に使います。

最初から上であった場合は「卓越」「超越」を使うわけです。

ごく簡単に覚えやすくまとめますと「卓越は他よりもはるかに優れていること」「超越は普通程度を超えて優れている、とびぬけている」「凌駕は他を追い抜き、その上に立つこと」となります。

また、比較対象となる存在がある場合は「卓越」「凌駕」、とびぬけて優れている、レベルが違い過ぎる時は「超越」と併せて覚えておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「卓越」「超越」「凌駕」の違いを解説しました。

それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。