「絶妙」と「神妙」と「微妙」の違いとは?分かりやすく解釈

「絶妙」と「神妙」と「微妙」の違い生活・教育

この記事では、この上なく巧みという意味の「絶妙」とおとなしくかしこまったという意味と不思議という意味を持つ「神妙」と簡単には言い表せない様子という意味を持つ「微妙」の違いを分かりやすく説明していきます。

「絶妙」とは?

この上もなく優れていることという言葉で、この言葉における「妙」の意味は言いようもなく優れているという意味になります。

「絶妙なタイミング」「絶妙な塩加減」「絶妙なサーブ」などの使い方があり、いずれも非常にポジティブな意味合いになっています。

記事で称賛する見出しなどでよく使われる言葉で、商品名に使われるケースもわずかながらあります。

実際に口に出して使う例も多く見られる言葉と言えます。

英語ではExquisiteと訳されますが意味の良さの割にはあまり使われていません。


「神妙」とは?

殊勝という意味や、いつもと比べ特におとなしくかしこまった様子という意味と、人の知力では律せられない不思議な現象という意味があります。

容疑者を捕まえて「神妙にしろ」というケースはおとなしくしろという意味合いになります。

本のタイトルでは不思議であるという意味が中心です。

不思議という意味では「とても神妙である」という強調する使い方も可能です。

特に不思議という意味合いでの神妙という言葉は現在ではあまり使われていないものと言えます。

かしこまったという意味では神妙な面持ちという表情を表す表現でよく使われています。


「微妙」とは

一言では表しがたいほど細かく複雑である様子や、 趣深く、何ともいえない美しさや味わいがあるというもともとの意味合いがあり、簡単には言い表せないが優れているという言葉で、この場合の「妙」の意味も言いようもなく優れているという方向の言葉でしたが、現在では簡単には言い表せないという意味合いが抽出され、ともすればネガティブな意味合いでも使われています。

「妙な」という言葉は不審に感じることやどこか変な様子という意味がありますが、現在使われる意味での微妙の「妙」はむしろそちらの意味に近づいているとすら言えます。

現在の使われ方では超微妙という強調も可能で、さらに簡単には言い表せないもののネガティブな感覚を抱いているケースで使われています。

「絶妙」と「神妙」と「微妙」の違い

絶妙と微妙は優れていることという意味合いを含み、この上なく優れているのが絶妙、何ともいえない美しさや味わいを持つのが微妙となっていましたが、微妙は意味が変化しており、簡単には言い表せないがあまり良く思わないという意味合いになっています。

「神妙」はおとなしくするという意味合いと不思議という意味合いを持っていますが、おとなしくするという意味合いの方が多く使われ、「妙」という字が入るものの「絶妙」「微妙」とはかなり関連が薄くなっています。

まとめ

「絶妙」とかつて使われていた意味での「微妙」は妙という言葉の意味の言いようもなく優れているという意味合いを強調させた意味合いがありますが、神妙はおとなしくするという意味合いでは「妙」という言葉のニュアンスはあまり見られません。

不思議という意味合いではどこか変な様子という「妙な」という言葉の意味が含まれていると言えるでしょう。