「営業所」と「支店」と「支社」の違いとは?分かりやすく解釈

「営業所」と「支店」と「支社」の違いビジネス・就職・転職

本拠地以外の拠点を指す言葉として「営業所」「支店」「支社」があります。

これらの言葉はいったいどのような基準で使い分けられているのでしょうか。

今回は、「営業所」「支店」「支社」の違いについて解説します。

「営業所」とは?

「営業所」とは、「企業が営業活動に用いるために設置する拠点」を意味する言葉です。

一般的には比較的小規模な拠点であることが多く、営業に必要な最小限の人数が置かれ営業活動に特化しています。

営業活動以外の業務をこなすことはほとんどありませんが、運送業界のようにターミナルやステーションなど実業としての拠点と会社組織としての営業や窓口業務が分離しているような会社では比較的大規模で多様な業務に対応する「営業所」も見られます。

地域によっては担当者が一人だけなどとても小さな規模の「営業所」も存在します。


「営業所」の例文

・『来月付で営業所勤務がきまった』
・『問い合わせのために営業所に電話をかける』


「支店」とは?

「支店」とは、「本店とは別に設けられ登記簿に登録されている拠点」を意味する言葉です。

一般的には小売業など拠点のことを「店」と呼称する業種で見られる拠点形態で、本店に次ぐ規模で運営に関わるさまざまな業務に対応する比較的大規模な拠点を指します。

小売店など消費者に直接商品を販売する業種では「本店以外に出店した店舗」のことを「支店」と呼びます。

こちらの場合は「運営機能などがない販売機能に特化した店舗」「支店」です。

「支店」の例文

・『北海道に支店を出す計画が持ち上がった』
・『本部長が視察のために支店を訪れる』

「支社」とは

「支社」とは、「本店以外の場所に設けられた大規模な事業所で登記簿に登録されている拠点」を指す言葉です。

会社機能の一部を別地域に設けるために設置された拠点が「支社」であり、業務内容は本店に準じます。

遠隔地など本社からではめの届かない地域に設置され、地域ごとに経営を管理したりエリアごとの営業計画を策定したりといった分業敵役割を担うほか、遠方と本社を結ぶ役割を果たします。

支店間でネットワークを形成し広いエリアをカバーするなど地域進出戦略における重要拠点として機能します。

「支社」の例文

・『沖縄支社に人員を配置する』
・『大阪支社から京都市車に転勤になった』

「営業所」と「支店」と「支社」の違い

「営業所」「支店」「支社」の違いは「機能」「規模」です。

「営業所」は営業機能に特化した比較的小規模な拠点を意味します。

「支店」「支社」は規模や目的はほぼ同じですが顧客対応がメインのものを「支店」、会社内の対応や機能分担のために設置されるものと「支社」と区別しています。

消費者に向けて販売を行う本店以外の拠点を「支店」と呼びますが「営業所」「支社」は基本的に直接販売を目的に設置されることはありません。

まとめ

「営業所」「支店」「支社」はお店や会社で当たり前のように使われていますが具体的な違いについてはあまり意識することがなく混同しやすい言葉です。

それぞれの違いを知り正しく使い分けてください。