「雲丹」と「海胆」と「海栗」の違いとは?分かりやすく解釈

「雲丹」と「海胆」と「海栗」の違い言葉の違い【3語】

この記事では、「雲丹」「海胆」「海栗」の違いを分かりやすく説明していきます。

知識をひとつずつ、増やしていきましょう。

「雲丹」とは?

雲丹(うに)とは、海産物のひとつ。

海の宝石といわれる、人気のウニをあらわします。

おしゃれな言い方に見えるので、フレンチやイタリアンのお店のメニューとして使われています。

「雲丹とたらこのパスタ」「サケと雲丹のリゾット」などがその例です。

ちなみに雲丹の「丹」には「紅い」という訳があります。

「紅い雲が集まっているように見える」ことから、雲丹という熟語が生まれました。

また一部の土産物店では、ウニの加工食品を「雲丹」と呼んで、生のウニと区別しています。


「海胆」とは?

海胆(うに)とは、海に住んでいる生き物のこと。

こちらもウニを伝える表現です。

豪快な雰囲気の言葉なので、お寿司屋さんのメニュー表などでよく用いられています。

「海胆のお寿司」「海胆の軍艦巻き」などがその例です。

もともと海胆の「胆」には「肝・内臓」という訳があります。

栄養いっぱいの身が詰まっていることから、海胆と呼ぶようになりました。

飲食店では加工品のウニと区別するために「海で獲れた生のウニ」を海胆といっています。


「海栗」とは

海栗(うに)も、黒いトゲトゲで覆われた、海のグルメのこと。

同じくウニをあらわす表現です。

海鮮居酒屋や割烹料亭など、幅広いお店で用いられている上品な言葉です。

海栗は「海の栗」とあらわせます。

海に潜ったとき栗のイガのように見えることから、この名前が付きました。

見た目のイメージから生まれた、当て字になります。

高級レストランや小料理屋さんでは鮮度のいい生のウニを「海栗」という場合もあります。

加工品と区別するために、用いられています。

「雲丹」と「海胆」と「海栗」の違い

・加工品は雲丹、生は海胆と海栗
「雲丹」「海胆」「海栗」はいずれもウニと読みます。

北海道や東北の海で獲れる、高級な食材です。

おいしい海の幸をあらわしていますが、それぞれ違いがあります。

雲丹は味噌や塩で味付けした、加工食品のことです。

そして海胆と海栗は、海で獲れた生のウニのこと。

そのため鮮度で比べてみると、より新しいものが海胆と海栗。

それに続くものが雲丹になります。

最近では見た目のおしゃれさを優先させるために、生のウニを使っていても「雲丹」と書き表している飲食店もあります。

店舗によって表現の仕方も異なるため、あくまで参考のひとつとして覚えておくのがおすすめです。

まとめ

「雲丹」「海胆」「海栗」の違いを分かりやすくお伝えしました。

いずれも「ウニ」と読みます。

人気の高級水産物になります。

雲丹は塩や醤油、昆布など味つけされた加工食品をさします。

そして海胆と海栗はシンプルなおいしさを楽しめる、生のウニをあらわします。

細かい違いを知っておき、おいしい海の味覚を楽しんでいきましょう。