この記事では、「雲丹」と「海胆」と「海栗」の違いを分かりやすく説明していきます。
知識をひとつずつ、増やしていきましょう。
「雲丹」とは?
雲丹(うに)とは、海産物のひとつ。
海の宝石といわれる、人気のウニをあらわします。
おしゃれな言い方に見えるので、フレンチやイタリアンのお店のメニューとして使われています。
「雲丹とたらこのパスタ」や「サケと雲丹のリゾット」などがその例です。
ちなみに雲丹の「丹」には「紅い」という訳があります。
「紅い雲が集まっているように見える」ことから、雲丹という熟語が生まれました。
また一部の土産物店では、ウニの加工食品を「雲丹」と呼んで、生のウニと区別しています。
「海胆」とは?
海胆(うに)とは、海に住んでいる生き物のこと。
こちらもウニを伝える表現です。
豪快な雰囲気の言葉なので、お寿司屋さんのメニュー表などでよく用いられています。
「海胆のお寿司」や「海胆の軍艦巻き」などがその例です。
もともと海胆の「胆」には「肝・内臓」という訳があります。
栄養いっぱいの身が詰まっていることから、海胆と呼ぶようになりました。
飲食店では加工品のウニと区別するために「海で獲れた生のウニ」を海胆といっています。
「海栗」とは
海栗(うに)も、黒いトゲトゲで覆われた、海のグルメのこと。
同じくウニをあらわす表現です。
海鮮居酒屋や割烹料亭など、幅広いお店で用いられている上品な言葉です。
海栗は「海の栗」とあらわせます。
海に潜ったとき栗のイガのように見えることから、この名前が付きました。
見た目のイメージから生まれた、当て字になります。
高級レストランや小料理屋さんでは鮮度のいい生のウニを「海栗」という場合もあります。
加工品と区別するために、用いられています。
「雲丹」と「海胆」と「海栗」の違い
・加工品は雲丹、生は海胆と海栗
「雲丹」と「海胆」と「海栗」はいずれもウニと読みます。
北海道や東北の海で獲れる、高級な食材です。
おいしい海の幸をあらわしていますが、それぞれ違いがあります。
雲丹は味噌や塩で味付けした、加工食品のことです。
そして海胆と海栗は、海で獲れた生のウニのこと。
そのため鮮度で比べてみると、より新しいものが海胆と海栗。
それに続くものが雲丹になります。
最近では見た目のおしゃれさを優先させるために、生のウニを使っていても「雲丹」と書き表している飲食店もあります。
店舗によって表現の仕方も異なるため、あくまで参考のひとつとして覚えておくのがおすすめです。
まとめ
「雲丹」と「海胆」と「海栗」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも「ウニ」と読みます。
人気の高級水産物になります。
雲丹は塩や醤油、昆布など味つけされた加工食品をさします。
そして海胆と海栗はシンプルなおいしさを楽しめる、生のウニをあらわします。
細かい違いを知っておき、おいしい海の味覚を楽しんでいきましょう。