この記事では、「真似」と「模倣」と「模写」の違いを分かりやすく説明していきます。
「真似」とは?
「真似」は「まね」と読みます。
「真似」には「まねること。
また形だけ似た動作にすること」という意味があります。
また「真似」には「行動や振る舞い」という意味があります。
「真似」の言葉の使い方
子供同士がふざけているときに、手に持ったボールを、友達に投げつけるふりをして、実はボールを手放さず、投げる動作をしただけだったという場合があります。
この場合は「友達を驚かせるため、ボールを投げる真似をする」という意味があります。
また、「真似」には「行動や振る舞い」という意味があり、馬鹿な行動をする人に対して、「馬鹿な真似をするな」などと??りつけることがあります。
「模倣」とは?
「模倣」は「もほう」と読みます。
「模倣」は「他のものをまねること。
似せること」という意味があります。
「模倣」の言葉の使い方
人の作品そっくりの、作品を作る人がいる時、「人の作品の模倣をしている」という文章にできます。
また、日本の映画会社が、アメリカの映画そっくりに思えるような作品を作るかもしれません。
この場合は「この作品は、アメリカ映画の模倣に過ぎない」などと評価されるかもしれません。
「模写」とは
「模写」は「もしゃ」と読みます。
「模写」は「似せて映すこと。
実物通りに写し取ること。
その様子」という意味があります。
「模写」の言葉の使い方
有名な絵画を美術館で見たときに、目録を購入し、自宅でそっくりに似せて描くかもしれません。
この場面は、「有名な絵画の模写をする」という文章にできます。
また、特徴的な俳優の声そっくりに、自分の声を操る場合、「俳優の声帯模写をする」などという文章を作ることができます。
「真似」と「模倣」と「模写」の違い
「真似」には「まねること。
また形だけ似た動作にすること」という意味があります。
また「模倣」は「他のものをまねること。
似せること」という意味があります。
さらに「模写」は「似せて映すこと。
実物通りに写し取ること。
その様子」という意味があります。
「真似」と「模倣」は「まねること」を意味する言葉になります。
ただし、「真似」は、形だけをなぞるようなまね方なのに対して、「模倣」は、できるだけ似せるよう力を注いでいる様子を意味するという違いがあります。
そのため、「真似」よりも「模倣」のほうが、オリジナルによく似ているということが言えます。
また「模写」は、「写すこと」を意味し、主に絵画などをそっくりに描くこと、また声帯模写をすることに特化した言葉となります。
このように何かをまねる時、「真似」よりも「模倣」の方が精度が高く、絵や声帯をまねることに特化したのが「模写」という違いがあります。
まとめ
「真似」と「模倣」と「模写」の違いについて見てきました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。