この記事では、「快適」と「心地よい」と「楽」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉の区別を付けていきましょう。
「快適」とは?
快適とは、心地よいこと。
嫌な気持ちにならず、ちょうどいいと思える感情です。
身も心もベストな状態を「快適」といいます。
自分にとって都合のいいもの、心地よいと思える環境が快適です。
そもそも快適の「快」には、心が晴れ晴れしているという意味があります。
また「適」には、思い通りという訳があります。
自分の理想にぴったり当てはまっていること、不快な点がなくて居心地のよい様子が快適になります。
「快適に座る」や「快適に暮らす」など、動作をあらわす言葉とセットで用います。
「心地よい」とは?
心地よいとは、リラックスしていること。
心が伸びやかに寛いでいて、自分らしく過ごせる様子です。
しっくり合っていて、居心地がよいものに対して「心地よい」と使います。
心が満ち足りていて、不満がない気持ちが「心地よい」です。
そもそも「心地よい」の「心地」とは、気分や感情のこと。
そのため感情が乱れていなく、安定している場合を心地よいといいます。
穏やかで幸せな気持ち、あるべき所に収まっている感情が「心地よい」です。
「楽」とは
楽(らく)とは、苦労しないこと。
しんどい思いをしなくて、幸せなことです。
無理難題に苦しめられていない、平和で穏やかな気持ちをあらわします。
また窮屈ではない体勢に対しても「楽」はつかいます。
自分にとって最適なこと、気持ちの良いものが「楽」です。
もともと「楽」という漢字は、雅楽から生まれた言葉です。
音楽を聞いていると、愉快な気持ちになることから「楽しい」という漢字がうまれました。
そのため思わず笑いがこぼれてくるような、楽しい時間や面白いひとときに「楽」は用いられています。
痛みや苦しみがない感情が「楽」です。
「快適」と「心地よい」と「楽」の違い
・手際よく済ませるは「楽」
「快適」と「心地よい」は、ほぼ同じ意味合いで使われています。
どちらもストレスを感じずに、リラックスできるような状況で用います。
例えば「快適なソファ」と「心地よいソファ」という文があったとしたら、どちらも同じように「心から寛げるソファ」という訳になります。
また「楽」も同じように「気持ちがいい」という訳があります。
ただ「仕事を簡単に済ませる」という意味も含まれています。
難しい仕事を、手際よく終わらせるとき。
やっかいな問題を、ぱっぱと解決するとき「楽をする」といいます。
時短で済ませるというニュアンスがあるのは「楽」のみです。
まとめ
「快適」と「心地よい」と「楽」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「快適」と「心地よい」は、空間や物が自分に合っていて、居心地が良いと思える感情をあらわします。
そして「楽」には、苦しまないという訳があります。
仕事を手際よく終わらせる場合にも「楽をする」といいます。
似た表現をうまく、使い分けていきましょう。