人によって頻度は違いますが、私たちは必ず病院や診療所に行きます。
そのとき病院にいるのは、お医者様、看護師さん、放射線技師の方、検査技師の方、事務職の方などです。
ここで考えてしまうのはお医者の名称です。
他にも「医師」という名称もありますが、どちらが正しい呼び方なのでしょうか。
さらに「看護師」もありますが、どう違うのでしょうか。
この記事では、「医者」と「医師」と「看護師」の違いを分かりやすく説明していきます。
「医者」とは?
「医者」とは、「医療行為を行う人」あるいは「医療行為を行う場所」を表す言葉で、通常は「医師」の通称として使用されます。
一般的には、次に説明する「医師」よりも頻繁に使用される言葉で、特に日常会話においては、圧倒的に「医者」の方を多く使用します。
通称なので、定義としては微妙ですが、医師免許を持っていないのに医療行為を行う人は「医師」ではなく「医者」でしょう。
「医師」とは?
「医師」とは、「所定の教育を受け、国家試験に合格して医師免許を取得した人」という明確な定義を持っています。
実際には病院や診療所などで病人に対して医療行為を行う人です。
「医師」は、正式な名称ですが、一般に「医師」と呼ばれることは少なく、「お医者様」や「先生」と呼ばれることが多い職業です。
英語では「medical doctor」と言います。
「看護師」とは?
「看護師」とは、「所定の教育を受け、国家試験に合格して看護師免許を取得した医療従事者」という意味で、「医師」と同じように、法律上での明確な定義があります。
一般的には医療行為を行う「医師」をサポートするのが役目です。
女性が多いので、以前は「看護婦」と呼ばれ、男性の「看護婦」を「看護士」と呼んでいましたが、ある時期から一緒になって「看護師」と呼ばれるようになりました。
英語では「nurse」であり、もともと男女の区別はありません。
「医者」と「医師」と「看護師」の違い
「医者」と「医師」と「看護師」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの職業は病人に対して治療を行う人であるという点は同じです。
まず、「看護師」と「医師」は正式な名称であり、国家試験に合格してそれぞれ、「医師免許」、「看護師免許」を取得している人なので、違いは明確です。
一般的には「医師」が患者に対して医療行為を行うのを補助するのが「看護師」ですが、法律でできる範囲が定められています。
それに対して「医者」とは、正式な名称ではなく、あくまでも「医師」や「診療所」を呼ぶときの通称なので、明確な違いは定義できません。
あえていえば「医師」よりも親しみを込めて呼ぶときの名称だといえます。
まとめ
この記事では、「医者」と「医師」と「看護師」の違いを説明してきました。
「医師」も「看護師」も「師」という文字がつきます。
ということは、この職業に人たちは「師匠」や「牧師」、「法師」などのように人を導く先生ということになります。
それでは、同じように先生と呼ばれる「弁護士」や「代議士」は、なぜ「師」ではなく、「士」なのでしょうか。
これは納得できるような理由があるわけではなく、「士」が元々は「男性」を表すことからきているのではないかという説があります。