この記事では、「反響」と「影響」と「反応」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反響」とは?
「反響」は「はんきょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「音波が固いものにぶつかって反射して、再度聞こえる現象」という意味で、山でのこだまなど、音が跳ね返ってくる現象のことです。
2つ目は「発表された事柄を受けて、様々な場所からの動きが返って来ること」という意味で、ある事柄を知った時に相手がする、それを受けて何らかの意思表示を返してくことです。
上記に共通するのは「跳ね返って来る」という意味です。
「反響」の使い方
「反響」は名詞として「反響する・した」「反響を受ける」「反響が薄い」などと使われます。
基本的に、音が障壁となるものにぶつかって重なって聴こえる現象や、発表された事柄に対して返って来る、様々な場所からの動きに使われる言葉です。
「反響」の例文
・『海外で大反響を呼んだ映画が公開される』
「影響」とは?
「影響」は「えいきょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物の力や作用が、他のものまで及ぶこと」という意味で、一つのものが発する力や作用が、他のものにまで伝わることです。
2つ目は「2つのものごとに密接な関係があること」という意味で、「影は形に従い、響きは音に応じる」という表現が由来で、ものごとが密接に関わっていることです。
上記に共通するのは「密接に関わる」という意味です。
「影響」の使い方
「影響」は名詞として「影響する・した」「影響を受ける」「影響が出る」などと使われます。
基本的に、あるものの力や作用が、他のものにまで及ぶことに使われる言葉です。
「影響」の例文
・『大雪で電車のダイヤに大きな影響が出る』
「反応」とは?
「反応」は「はんのう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある働きかけに対して生じる、他のものの動き」という意味で、ある事柄が生じることに対して、別のものがどの様に動くかということです。
2つ目は「生き物が刺激に応じて動くこと」という意味で、生き物が刺激を受けた時に起きる、生理的な動きのことです。
3つ目は「化学用語で、物質の相互作用により起きる、化学反応や核反応」という意味です。
上記に共通するのは「ある動きに対して起きる」という意味です。
「反応」の使い方
「反応」は名詞として「反応する・した」「反応が起きる」「化学反応」「無反応」などと使われます。
基本的に、ある働きかけに対して、別にものがどの様に動くかということに使われる言葉です。
「反応」の例文
・『うちの猫は呼びかけても全く反応しない』
「反響」と「影響」と「反応」の違い
「反響」は「音が障壁となるものにぶつかって重なって聴こえる現象」「発表された事柄に対して返って来る、様々な場所からの動き」という意味です。
「影響」は「あるものの力や作用が、他のものにまで及ぶこと」という意味です。
「反応」は「ある働きかけに対して、別にものがどの様に動くか」という意味です。
まとめ
今回は「反響」と「影響」と「反応」について紹介しました。
「反響」は「跳ね返ってくること」、「影響」は「作用が及ぶこと」、「反応」は「動いて応じること」と覚えておきましょう。