「顕著」と「如実」と「著明」の違いとは?分かりやすく解釈

「顕著」と「如実」と「著明」の違い生活・教育

この記事では、「顕著」「如実」「著明」の違いを分かりやすく説明していきます。

「顕著」とは?

「顕著」とは、際立っていて目につくこと、目立つ、はっきりわかるという意味になります。

「顕著」は、いい意味、悪い意味とどちらにも使いますので前後にある言葉から判断するようにしてください。

「あの学校の顕著な特色として知られている」「効果が顕著なこともあって非常に売れた」「彼の素晴らしさが顕著に出ている作品である」などと使います。


「如実」とは?

「如実」とは、実際の通りであることという意味になります。

「如実」だけで使うのではなく「如実に」の形で副詞的に使うことが多い印象です。

「努力を怠っていたことが、試合の結果に如実に表れた」「戦争の悲惨さが如実に書かれた作品として有名」「あの表情は、彼女の本心を如実に物語っていた」などと使います。


「著明」とは

「著明」とは、はっきりとして確かであること、よく知れ渡っていることという意味があります。

同じ読み方で「著名」がありますが、これは名前が知られているという意味ですので、混同しないように気をつけてください。

「彼らが親子なのは著明であるが不仲なことは案外知られていない」「今は動機不明とのことだが、いずれ著明になってくることだろう」「この町内においては著明であるかもしれないが、他の地域は違う」などと使います。

「顕著」と「如実」と「著明」の違い

「顕著」「如実」「著明」の違いを解説します。

この三つの言葉は似た印象があるかもしれませんが、それぞれ違う意味を持っています。

混同しますと意味合いが違って、通じなくなりますので気をつけてください。

「顕著」とは、際立って目につく様子、著しい様子という意味になります。

状況や状態が目立っているので誰が見てもよくわかる、そのような時に使います。

「如実」とは、実際の通りであることという意味になります。

仏教用語として「如実知見」という言葉があります。

意味はあるがままに正しく見、知ることとなります。

つまり「如実」とは事実そのままである、ありのままであるということに使います。

「著明」とは、はっきりしていて確かなこと、よく知れ渡っていることという意味があります。

「顕著」「如実」と比べて、日常会話で使われる機会は少ない印象があります。

会話においては「確かなことだ」「よく知られている」とそのまま言う方が自然です。

どちらかと言えば「著明」は会話より文章に使われる方が多いでしょう。

このように三つの言葉はそれぞれ意味が違います。

ごく簡単に覚えやすくまとめますと「顕著は際立って目立つこと」「如実は実際の通りである、あるがままである」「著明ははっきりしていて確かなこと、よく知れ渡っていること」となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「顕著」「如実」「著明」の違いを解説しました。

それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。