「祈る」と「拝む」と「願う」の違いとは?分かりやすく解釈

「祈る」と「拝む」と「願う」の違い生活・教育

「祈る」「拝む」「願う」という3つの言葉は、どれも主に神様や仏様に何か頼みごとがある際に用いられる言葉です。

その中にもさまざまな異なる点があるので、この記事では「祈る」「拝む」「願う」の意味や違いを例文を用いて分かりやすく説明していきます。

「祈る」とは?

「祈る」とは神様や仏様に対して、幸せや自分の望みなどを願ったり、祈願したりするといった意味があります。

「祈る」という言葉は「祷る」という漢字が用いられることもあり、心から何かを望む際に使われる言葉です。


「祈る」の例文

・『今年も一年無事に過ごせるよう家内安全を祈る』
・『友人が自分のお店をオープンさせたので、お祝いの品と活躍を祈る気持ちを込めたメッセージカードを贈った』


「拝む」とは?

「拝む」とは敬意払ってお辞儀をする、両手を合わせてお辞儀をするといった礼儀正しさまを表す言葉です。

「拝む」相手は神様や仏様、ご先祖様などに加え、縁起がいいとされる場所や物に対しても行うことがあります。

その他にも、「拝む」という言葉は「人の顔を見る」という時や家宝や秘宝など貴重な物や高級品を「物を見に来る」という時にも用いられることがあります。

「拝む」の例文

・『お正月は山頂に登って初日の出を拝むことにしている』
・『お盆休みにお墓参りに行ってご先祖様のお墓に拝む』

「願う」とは?

「願う」とは自分の将来の夢や希望に対して、実現できるようにお願いするといった意味合いがあります。

会社や学校、役所、他の人に対して自分の意見を申し立てる際にも、「願う」という言葉が用いられます。

「願う」の例文

・『母親が子どものこれからの幸せを切に願う』
・『保険の勧誘がしつこく、お引き取り願う』

「祈る」と「拝む」と「願う」の違い

「祈る」「願う」は神様や仏様を相手にお願いしたり、お祈りしたりする点では共通しているものの、「祈る」という言葉の方が宗教的な用いられ方があり、規模も広いのが特徴です。

「願う」という言葉は、自分のために神様や仏様にお願いすることや自分以外の人や団体、組織に対してお願いする要望のような意味合いがあるのも2つの言葉の異なる点と言えます。

「拝む」という言葉は「祈る」際に行う行動のことを表現している言葉で、根本的に他の2つの言葉とは意味合いが異なっています。

どの言葉もお願いをしたり、祈りをささげるといった際に用いられることばですが、相手や規模、お願いする事柄に違いがあるので注意して正しく使い分けましょう。

まとめ

ここでは「祈る」「拝む」「願う」という3つの言葉について、意味や違い、使い方を例文を用いながらわかりやすく説明してきました。

共通する点と異なる点がそれぞれにあり、同じ意味合いの言葉であっても使い分ける必要のある言葉です。

説明した意味や違いをしっかりと理解して、会話や文章などに取り入れるようにしましょう。