何かの知らせというものはいいもの、悪いもの、好ましいもの、好ましくないもの様々です。
今回は正式な場でもよく使われる3つについてご紹介致します。
この記事では「訃報」と「朗報」と「吉報」の違いを分かりやすく説明していきます。
「訃報」とは
この言葉の意味は『ある人物が死去したという知らせ』を表しています。
似た言葉に『訃音』(ふいん)という言葉がありますがこれは書き言葉として使われることが多いものです。
ポイントとしては『だれかが亡くなった』時に使われる言葉という部分です。
『訃』という漢字がこれ自体で人の死んだことを知らせるという意味を持っています。
フォーマルな表現に入るものであり、ニュースや正式な場でどなたか亡くなったことを知らせたり聞く時にこの『訃報』を耳にすることが多いのではないでしょうか。
「訃報」の例文
・『お世話になった先生の訃報を聞き愕然とした』
・『仲のいい友人の突然の訃報に接し、言葉を失った』
「朗報」とは
この単語は『自分の将来や未来に関係するうれしい、喜ばしい知らせ』を指す言葉です。
この言葉のポイントは『自分の将来や未来に関係する』という部分にあります。
『朗』という漢字字体が、『ほがらか』と読むように、明るく広々としている未来という意味を持つ漢字です。
このことからも自分の未来が好転したり明るくなっていくというイメージを持つことができるのではないでしょうか。
例えば何か自分達にうれしい知らせがあり、喜びを爆発させている様子を表す場合は『朗報に沸く』という使い方をします。
「朗報」の例文
・『長年希望していた企業からの採用通知の朗報が舞い込んできた』
・『私たちに思いがけない朗報が届いた』
「吉報」とは
この単語は『自分以外の人間に対してのおめでたいことの知らせ』という意味を表しています。
ポイントは『自分以外』と『おめでたい』という部分です。
おめでたい事の代表例としては入学や入社、出産や結婚などの慶事がありますが、この場合に『吉報』を使います。
『吉』という言葉が占いやおみくじなどでおなじみですが、『縁起のいいことやめでたいこと』を表すのでイメージを沸かせやすいのではないでしょうか。
「吉報」の例文
・『中島君と佐藤さんが結婚か!それは吉報だね』
・『仲の良い姉が長男を出産したという吉報を受け取った』
「訃報」と「朗報」と「吉報」の違い
それぞれ『誰かの死の知らせ』、『自分の未来の明るい知らせ』、『他人のめでたい知らせ』という区別をつけることができます。
『訃報』は不幸で残念な知らせですが、『朗報』と『吉報』は良い知らせと言えます。
また、『訃報』と『吉報』は他人に対して使いますが、『朗報』は自分に向けてつかうことができるという角度でも違いを付けることができるのではないでしょうか。
まとめ
如何でしたでしょうか。
様々な『知らせ』を表現する言葉で今回は『訃報』、『朗報』、『吉報』というよく使われる3つをご紹介しました。
これ以外にも『知らせ』に関わる言葉は『凶報』、『予報』、『警報』、『時報』など様々ありますので是非それぞれの意味を深く調べてみてはいかがでしょうか。