この記事では、「風格」と「貫禄」と「威厳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「風格」とは?
「風格」は、人物が持つ容姿や態度から見られる品格のことで、見てくれと態度がどうであるかを風格と呼び、対象となる人物のキャリアなどは一切どうでもよく、あくまで容姿と態度がどうであるかを「風格」と称してどうであるかを示します。
例えば、「知性ある風格」は、容姿と言葉遣いなどの態度で頭がよさそうであると判断した場合、「知性ある風格」と呼びます。
「貫禄」とは?
「貫禄」は、その人物から発する人間性で、「貫禄」は、ガタイを中心に態度で対象者の人間性が見えることです。
例を挙げますと、「堂々とした貫禄がある」という言葉は、ガタイがよいうえで態度が堂々としており、年長者の余裕があるという意味になるのです。
逆を返せば、「貫禄」は、年齢を重ねることで生まれる心と態度の余裕で、別に年長者の場合、体がっちりとしていてガタイが良くないといけないという決まりはありません。
「威厳」とは
「威厳」は、対象となる人物から発せられる近寄りがたい風格で、あまりにも堂々としており、堂々としていることに緊張を感じ近寄りがたい雰囲気を放つことです。
ただ、「威厳」は、威嚇という方法で対象を攻撃するような意思を見せているが故、近寄りがたいという雰囲気を出している場合もあり、この場合も一応近寄りがたいが故「威厳」のように見えますが威嚇によって作り出された風格は、「威厳」にはならず、単なる威嚇行為になります。
「風格」と「貫禄」と「威厳」の違い
「風格」と「貫禄」と「威厳」の違いですが、「威厳」のみが対象から発する近寄りがたいというオーラで「風格」や「貫禄」のように体つきや容姿以前に周囲が緊張するようなすごみがあることなので言い方を悪く言えば、怖そうな顔=「威厳」が成立します。
逆に、「風格」と「貫禄」は、「風格」が容姿を重要視し、「貫禄」は体つきを重視してから最後に態度がどうであるかを指すので違いは、最初に容姿が来るかガタイの良さが来るかです。
「威厳」は真っ先に態度が来るか、怖そうな顔という部分が真っ先に来てそれらがあまりにも自己主張するが故「威厳」は、怖そうであるという認識になりやすいです。
まとめ
「威厳」については怖そうである、が真っ先に成立します。
何故なら、「威厳」は態度と容姿のどちらかが強調され過ぎるが故、怖そうであるとなります。
逆に、「風格」と「貫禄」は、容姿と、態度があって成立するので「威厳」のように態度か容姿のどっちかが強調されていれば良いという物ではありません。
逆を返せば、「威厳」は、怖そうだというだけで成立しますので、言い方を悪く言えば、対象に近寄りたくないというオーラさえ抱けば成立し、誰も相手にしないような服装や顔つきに体つきであれば、良いのです。
そうした意味では、「風格」は、容姿と品格が重要で、「貫禄」は、容姿と年齢を重ねた心の余裕が必要になります。