この記事では、「突然」と「突如」と「急遽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「突然」とは?
「突然」は「とつぜん」と読みます。
意味は「全く予想しなかったことが急に起きる様子」で、予期していないことが不意に起きることです。
「突」は「つく」とも読み、「ものごとが出し抜けに起きる」という意味、「然」は「しかり」とも読み「他の語に付けて状態を表す語」という意味、「突然」で「ものごとが出し抜けに起きる状態」になります。
「突然」の使い方
「突然」は名詞・形容動詞として「突然だ・である」「突然の訪問」などと使われたり、副詞として「突然扉が開く」などと使われます。
基本的に、前もって予想しなかったことが不意に起きる様子に使われる言葉です。
「突然」の例文
・『彼は電話中に突然怒り出して大声で怒鳴った』
「突如」とは?
「突如」は「とつじょ」と読みます。
意味は「何の前触れもなく急にものごとが起きる様子」で、それまで全く何の兆候もなかったのに、いきなりあるものごとが起きる様子のことです。
「如」は「ごとく」とも読み「状態を表す語に添えて調子を助ける語」という意味、「突如」で「ものごとがいきなり起きること」になります。
「突如」の使い方
「突如」は名詞・形容動詞として「突如だ・である」「突如の出来事」などと使われたり、副詞として「突如異変が起きる」などと使われます。
基本的に、何の前触れもなく急にあるものごとが起きる様子に使われる言葉です。
「突如」の例文
・『山道を歩いていると突如道が開けて城が現れた』
「急遽」とは?
「急遽」は「きゅうきょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「不意にものごとが行われる様子」という意味で、今まで何もなかったのに、その時急に何らかの変化や動きが起きることです。
2つ目は「あわただしく行動する様子」という意味で、本来何もなかったのに、にわかにある行動をしなければならなくなる様子のことです。
上記に共通するのは「急に行動する」という意味です。
「急遽」の使い方
「急遽」は名詞・形容動詞として「急遽だ・である」と使われたり、副詞として「急遽変更になる」などと使われたりします。
基本的に、本来あるはずがない変化や行動が急に起きることに使われる言葉です。
「急遽」の例文
・『レギュラーメンバーがケガをしたので急遽試合に出場することになった』
「突然」と「突如」と「急遽」の違い
「突然」は「前もって予想しなかったことが不意に起きる様子」という意味です。
「突如」は「何の前触れもなく急にあるものごとが起きる様子」という意味です。
「急遽」は「本来あるはずがない変化や行動が急に起きること」という意味です。
まとめ
今回は「突然」と「突如」と「急遽」について紹介しました。
「突然」は「予想しないことが起きる」、「突如」は「何の前触れもなく起きる」、「急遽」は「不意に行動する」と覚えておきましょう。
