この記事では、「しつこい」と「諦めない」と「執念深い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しつこい」とは?
「しつこい」の意味は以下の通りです。
1つ目は「味や香り、色などが濃すぎて後まで残る感じがする」という意味で、度合いが強すぎていつまでもまとわりつく感覚がすることです。
2つ目は「ものごとにこだわり過ぎて面倒くさい」という意味で、あれこれと文句をつけていつまでも引きずることです。
3つ目は「つきまとってうるさい」という意味で、すぐ近寄って来て話しかけたりして嫌悪感を持つ様子のことです。
上記に共通するのは「後に引きずる」という意味です。
「しつこい」の使い方
「しつこい」は形容詞として使われたり、副詞として「しつこく追いかけ回す」などと使われたり、名詞として「しつこさに嫌気がさす」などと使われたりします。
基本的に、味や香りなどが強すぎて後まで残る様子や、性格的にいつまでも引きずって面倒くさい様子に使われる言葉です。
「しつこい」の例文
・『別れた彼氏が未練がましくてしつこい』
「諦めない」とは?
「諦めない」は「あきらめない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「まだ見込みや希望があると思ってやり続けること」という意味で、頑張ればうまいくいくかも知れないと思ってある行動をやめないことです。
2つ目は「現状を受け入れない」という意味で、現在の状況や流れなどを受け入れ切れない様子のことです。
上記に共通するのは「気持ちが捨て切れない」という意味です。
「諦めない」の使い方
「諦めない」は動詞「諦める」の否定形で、「諦めない・諦めなかった」と使われたり、副詞として「諦めずに挑戦する」などと使われます。
基本的に、まだ見込みや希望があると思い、ある行動を続けることに使われる言葉です。
「諦めない」の例文
・『彼は意中の女性に何度フラれても諦めない』
「執念深い」とは?
「執念深い」は「しゅうねんぶかい」と読みます。
意味は「いつまでも思い込んでとらわれていること」で、ある一つの事柄にいつまでも取りつかれてしまい、離れられないことです。
「執念」は「ある一つのことを深く思いつめる心。
執着してそこから動かない心」という意味、「深い」は「程度のはなはだしい様子」という意味です。
「執念深い」の使い方
「執念深い」は形容詞として使われたり、副詞として「執念深く探し回る」などと使われたり、名詞として「執念深さが勝つ」などと使われます。
基本的に、ある一つの事柄にいつまでも心がとらわれている状態に使われる言葉です。
「執念深い」の例文
・『警察の執念深い捜査のお陰で犯人を逮捕できた』
「しつこい」と「諦めない」と「執念深い」の違い
「しつこい」は「味や香りなどが強すぎて後まで残る様子」「性格的にいつまでも引きずって面倒くさい様子」という意味です。
「諦めない」は「まだ見込みや希望があると思い、ある行動を続けること」という意味です。
「執念深い」は「ある一つの事柄にいつまでも心がとらわれている状態」という意味です。
まとめ
今回は「しつこい」と「諦めない」と「執念深い」について紹介しました。
「しつこい」は「いつまでも引きずる」、「諦めない」は「見込みがあると思って続ける」、「執念深い」は「心がとらわれる」と覚えておきましょう。