この記事では、「独立」と「開業」と「起業」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を線引きしていきましょう。
「独立」とは?
独立(どくりつ)とは、大きな集団から離れること。
企業や店を辞めて、自分の会社や店を新しく持つことです。
自分の意志で、新しい道を切り開いていくのが「独立」です。
もともと「独立」とは「独りで立っていく」動作をあらわしています。
「立つ」には「成り立たせる」という訳があります。
そのため過去の知識を活かしながら、自分だけの力で自立していく動作を「独立」と呼んでいます。
採算が取れると判断して、自分の店や会社を新しくオープンさせることです。
「開業」とは?
開業(かいぎょう)とは、新しい事業をスタートさせること。
病院や薬局の創設や、リニア新幹線の開通などにつかいます。
商売を始めること、大きな事業を始動させていくことです。
もともと開業は「業をひらく」とあらわします。
「業」には、苦労して成し遂げるという訳があります。
そのため長い年数や、大きなお金をかけて始める事業を「開業」といいます。
苦労がしのばれる、深い意味が感じられるのが開業です。
司法書士や税理士など、個人事務所の設立にも用いられています。
「起業」とは
起業(きぎょう)とは、新しく会社を興すこと。
社長として、事業を始めることです。
創業と同じような言葉として用いられています。
また起業する人を「起業家」と呼んでいます。
ベンチャー企業が増えてから、身近になった用語です。
もともと起業には「業を起こす」と書きます。
「起こす」には勢いをもたせる、目立つ状態にするという訳があります。
静かな大地に命を吹き込むように、新しい産業を作っていくこと。
新規の会社を発足させていく動作が「起業」です。
「独立」と「開業」と「起業」の違い
・ベンチャーは「起業」 それぞれ言葉が似ているので、読み解くのが難しく感じられます。
独立は「集団から離れる」という意味合いがあるので、勤めていた会社や店を辞めて、新たにお店を始める様子をあらわしています。
また「開業」は、勉強を重ねて資格を取り、病院や弁護士事務所を開設するシーンで用いられます。
同時に鉄道路線の開通にも、使われています。
そして起業とは、新しく会社をたち上げること。
「学生起業家」という言葉もあるくらいなので、会社勤めの経験に関わらず、新しく会社を作ることを起業といいます。
スタートアップやベンチャー企業など、勢いのある事業に使われます。
まとめ
「独立」と「開業」と「起業」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも前向きな一歩をあらわしています。
独立とは勤め先を退社して、新しい店舗をひらくこと。
おもに飲食店や美容院に使います。
また開業はクリニックや司法書士、弁護士の事務所を始めることです。
起業は業種に関係なく、新しい会社を立ち上げるシーンで使われています。
言葉の差を学んでいきましょう。