この記事では、「特徴」と「特性」と「性能」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を学んでいきましょう。
「特徴」とは?
特徴(とくちょう)とは、その人やその物をよく表現しているポイントのこと。
ひと目でそれと分かる、目立つ点です。
メリットや長所などの魅力を伝えることもあれば、デメリットや短所などの落ち度を伝えることもあります。
際立っている性質、箇所が「特徴」です。
もともと特徴は「特別な徴」と書きます。
「徴」には「しるし」という訳があります。
他の人や物と見分けるためのサインが特徴です。
区別するための案内標識、看板のようなものになります。
「特性」とは?
特性(とくせい)とは、その物がもつ性質のこと。
科学の物質や機械など、テクノロジーの分野で使われています。
その物質がもっている、優れている点が「特性」です。
特性は「特別な性質」と書きます。
「特」という漢字には「他のものよりも、目立っているもの」という訳があります。
そのため、その物質に備わっている取り柄や美点のことを「特性」と呼んでいます。
新しい商品を開発するとき、それぞれの良さを見極めて発掘していく作業が必要になります。
そうした行程で必要になってくるのが、それぞれの物質がもつ「特性」です。
「性能」とは
性能(せいのう)とは、その商品がもつ能力のこと。
どのくらい良い仕事をしてくれるか、目安となる材料です。
おもに車やカメラ、スマホなどの機械製品に使われています。
また見込んでいた以上にコスパがいいもの、良い仕事をしてくれるものは「高性能」や「性能がいい」と呼んでいます。
こちらが望んでいるようなクオリティ、スムーズな仕事ぶりが「性能」です。
そのアイテムに対する、成績表をあらわしています。
「特徴」と「特性」と「性能」の違い
「特徴」と「特性」と「性能」はとても良く似ています。
特徴には「際立っているポイント」という意味があります。
良いシーンと悪いシーン、両方で使われています。
例えば「あの人の特徴」と言うと、長所と欠点を両方あらわします。
また特性や性能は、おもに物体に対して使われています。
特性が電子や分子など科学的な性質を表現しているのに対して、性能は車やパソコンなど身の回りにある機械製品に使います。
特性は科学や理科で、よく耳にする言葉です。
対する性能は、新商品の価値を評価するシーンで使います。
まとめると人物像や物のポイントをあらわすのが特徴。
電子や分子など、性質を伝えるものが特性。
車やIT機器の能力を表現しているのが性能です。
まとめ
「特徴」と「特性」と「性能」の違いを分かりやすくお伝えしました。
特徴はある人物や、その物の長所と短所をあらわしたもの。
際立っている点です。
そして特性は科学の観点から見た、その物質の性質を伝えています。
また性能はプロの目から見た、商品のアピールポイントになります。
語句の意味を、正しくつかんでいきましょう。