この記事では、「染みる」と「滲みる」と「沁みる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「染みる」とは?
「染みる」は「しみる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「色味のある液体が他のものに付着して、深く広がること」という意味で、色のついた液体が他の物に浸透することです。
2つ目は転じて「心に深く入る込むように感じる」という意味で、しみじみと感じる様子のことです。
上記に共通するは「液体が深く浸透する」という意味です。
「染みる」の使い方
「染みる」は動詞として「染みる・染みた」と使われたり、副詞として「染みて汚れる」などと使われたり、名詞として「染みが残る」などと使われたりします。
基本的に、液体で色味のあるものが、他のものに付着して浸透することや、転じて心に深く入り込む様子に使われる言葉です。
「染みる」の例文
・『困った時に人の親切が身に染みる』
「滲みる」とは?
「滲みる」は「しみる」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「液体や気体が他のものに付着して、じわじわと広がること」という意味で、色合いに関係なく、液体や気体が付着してじんわりと広まることです。
2つ目は「液体がうっすらと出てくる」という意味で、目に見える様に液体がぼんやりと出てくることです。
上記に共通するのは「液体がじわじわ広がる」という意味です。
「滲みる」の使い方
「滲みる」は動詞として「滲みる・滲みた」と使われたり、副詞として「インクが滲みてぼやける」などと使われたり、名詞として「汗滲み汚れ」などと使われたりします。
基本的に、色味のあるなしに関わらず、液体が他のものに付着してじんわりと広まることや、液体がうっすらと見える様に出てくることに使われる言葉です。
「滲みる」の例文
・『この煮物は味が滲みていて美味しい』
「沁みる」とは?
「沁みる」は「しみる」と読みます。
意味は「液体や気体などの刺激を感じること」で、液体が傷口などを刺激して痛みを感じたり、炭酸がのどに刺激を与えることです。
「沁みる」の使い方
「沁みる」は動詞として「沁みる・沁みた」と使われたり、副詞として「沁みて痛い」などと使われたりします。
基本的に、液体や気体などが身体を付着して、痛みなど刺激を感じることに使われる言葉です。
「沁みる」の例文
・『アルコールが傷口に沁みて痛い』
「染みる」と「滲みる」と「沁みる」の違い
「染みる」は「液体で色味のあるものが、他のものに付着して浸透することや、転じて心に深く入り込む様子」という意味です。
「滲みる」は「色味のあるなしに関わらず、液体が他のものに付着してじんわりと広まること」「液体がうっすらと見える様に出てくること」という意味です。
「沁みる」は「液体や気体などが身体を付着して、痛みなど刺激を感じること」という意味です。
まとめ
今回は「染みる」と「滲みる」と「沁みる」について紹介しました。
「染みる」は「液体の色味が浸透する」、「滲みる」は「液体がじんわり広まる」、「沁みる」は「刺激を感じる」と覚えておきましょう。