「充満」と「充溢」と「満杯」の違いとは?分かりやすく解釈

「充満」と「充溢」と「満杯」の違い生活・教育

この記事では、「充満」「充溢」「満杯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「充満」とは?

「充満」「じゅうまん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「あるものが、限られた空間や範囲いっぱいに行き渡ること」という意味で、限られた場所いっぱいに広がることです。

2つ目は「満足すること」という意味で、気持ちが満ち足りることです。

3つ目は「お腹がいっぱいになること」という意味で、食べ物でお腹が満たされることです。

上記に共通するのは「満ち足りる」という意味です。


「充満」の使い方

「充満」は名詞として「充満する・した」と使われたり、副詞として「煙が充満して視界が悪くなる」などと使われたりします。

基本的に、あるものが限られた空間や範囲いっぱいに行き渡ることに使われる言葉です。


「充満」の例文

・『室内で焼き肉をしたら室内に煙が充満した』

「充溢」とは?

「充溢」「じゅういつ」と読みます。

意味は「満ちてこぼれ出す様子のこと」で、物や気力などが満ち溢れることです。

「充」「中身がいっぱいに詰まる」という意味、「溢」「あふれる」とも読み「満ちてこぼれる」という意味、「充溢」「中身がいっぱい詰まってこぼれ出ること」になります。

「充溢」の使い方

「充溢」は名詞として「充溢する・した」「気力充溢」などと使われたり、副詞として「闘志が充溢して表情に出る」などと使われます。

基本的に、あるものが内部でいっぱいになり、こぼれ出す様子に使われる言葉です。

日常では「満ち溢れる」と言い換えることが多く、あまり使われません。

「充溢」の例文

・『やる気が体に充溢する』

「満杯」とは?

「満杯」「まんぱい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「容器が満ち足りること」という意味で、入れ物や器などがいっぱいになることです。

2つ目は「入れるものが予定した数量に達すること」という意味で、ある場所に収容できる人や物がいっぱいになることです。

上記に共通するのは「数量がいっぱいになる」という意味です。

「満杯」の使い方

「満杯」は名詞・形容動詞として「満杯だ・である」と使われたり、副詞として「満杯に埋まる」などと使われます。

基本的に、ある場所に収容する数量がいっぱいになることに使われる言葉です。

「満杯」の例文

・『押入れがらくたで満杯になる』

「充満」と「充溢」と「満杯」の違い

「充満」「あるものが限られた空間や範囲いっぱいに行き渡ること」という意味です。

「充溢」「あるものが内部でいっぱいになり、こぼれ出す様子」という意味です。

「満杯」「ある場所に収容する数量がいっぱいになること」という意味です。

まとめ

今回は「充満」「充溢」「満杯」について紹介しました。

「充満」「いっぱいに行き渡る」「充溢」「いっぱいでこぼれ出す」「満杯」「数量がいっぱいになる」と覚えておきましょう。