この記事では、利益を得るために物事を偽る「偽装」と恋に隠すことを指す「隠蔽」とある事実を隠すために、他の物事や状況をよそおうことを指す「擬装」の違いを分かりやすく説明していきます。
「偽装」とは?
偽装を行った側が利益を得るために物事を偽ることで、食材の産地偽装では安く買った食材をブランド力の強い産地に偽装することで利益を得ようとする行為になり、自動車の燃費偽装であれば実際の燃費の数値よりも良い数値をカタログや公式資料に記載し、実際の数値はもっと低くなっていて、技術的な優位性を偽装していると言えます。
フォルクスワーゲンのエンジン排ガス数値偽装が最近では最も大きな偽装と言えるもので、偽装が発覚する前は非常に先進的なエンジンとして評価されていましたが、偽装が発覚後はこの件すべてが原因とまでは行きませんがエンジンから電気自動車への流れになってしまう状況に発展しています。
偽装はバレる前は非常に優秀な商品であることが厄介さを増加させています。
「隠蔽」とは?
嘘や事件の真相などを覆い隠すことで、バレてしまった場合は隠蔽の意味はなくなりますが、それが難しいのが隠蔽と言えます。
学校におけるいじめを教師側がなかったことにする隠蔽行為などが報道で目につく隠蔽行為で、隠蔽する側は隠蔽することにメリットが有ることから隠蔽することをなかなか認めることはありません。
隠蔽力という言葉は覆い隠すという意味合いはありますが、事件や真相という意味ではなく、塗装した色が下地の色に影響されないということを指します。
基本的に白や赤は隠蔽力が低く、黒はもちろん隠蔽力が高く、グレーやピンクも顔料の関係もあって比較的高めです。
「擬装」とは
ある事実を隠すために、他の物事や状況をよそおうことを指すという言葉で、カムフラージュという言葉のほうがイメージしやすい方もいるでしょう。
自動車の開発中の車両が試験で一般道を走る際は擬装を施しており、デザインをわかりにくくしています。
在留資格取得などの目的があって結婚をしているふりをしていることは擬装結婚となり、刑法に触れる犯罪行為です。
偽装網は自衛隊などで使われており、遠目には草むらなどに見えるような模様・形状の網で、車両などに覆い被せて隠すことが出来ます。
「偽装」と「隠蔽」と「擬装」の違い
偽装は自分の利益のために物事を偽ることで明らかに悪い行為です。
隠蔽も同じく嘘や事件の真相などを覆い隠すことで悪い行為ですが、擬装は外見を変えて身を隠すことなどで道徳的に悪い行為ではありません。
偽装と隠蔽は偽装していたことを隠蔽するという両立が可能です。
まとめ
「偽装」は自分の利益のために物事を偽ることで簡単に行えて利益が大きいと言えます。
「隠蔽」は自分の利益のために隠すことで偽装、隠蔽のどちらも道徳に反する行為です。
擬装は隠すという目的はあるものの、人目につかないようにするなどの意図が強く、道徳に反する行為ではありません。
擬装は性質的に物理的なサイズが大きめになります。