この記事では、「短気」と「いらち」と「せっかち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「短気」とは?
「短気」は「たんき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ほんのわずかな時間でも我慢ができずに行動する性格」という意味で、じっと待って辛抱するのが苦手ですぐに行動したがる性格のことです。
2つ目は「自分の思い通りにならないとすぐにイライラしたり怒り出したりする性格」という意味で、気に障ることがあるとよく考えずにすぐに表情に出したり、怒ったりする性格のことです。
上記に共通するのは「我慢が出来ない」という意味です。
「短気」の使い方
「短気」は名詞・形容動詞として「短気だ・である」「短気は損気」などと使われたり、形容詞として「短気な性格」などと使われたりします。
基本的に、わずかな時間でも辛抱できずに動き出す性格や、すぐにイライラし足り怒り出したりする性格に使われる言葉です。
「短気」の例文
・『彼女は短気でエレベーターの開閉ボタンを連打する』
「いらち」とは?
「いらち」は「苛ち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「関西地方の方言で、特に先を急ぐ大阪府民の性格を表した言葉」という意味で、常にせかせかしている大阪人気質を表した言葉です。
2つ目は上記から転じて「常にイライラして落ち着かない様子や、その様な人」という意味で、関東地方でも使われています。
上記に共通するのは「落ち着かない気質」という意味です。
「いらち」の使い方
「いらち」は名詞・形容動詞として「いらちだ・である」と使われたり、形容詞として「いらちな性格」などと使われたりします。
基本的に、関西の方言として、せかせかした大阪府民の気質のことや、転じてイライラして落ち着かない性格に使われる言葉です。
「いらち」の例文
・『彼はしゃべり方からしてかなりのいらちだ』
「せっかち」とは?
「せっかち」の意味は以下の通りです。
1つ目は「辛抱できずに落ち着きなく動き回ること」という意味で、先を急いでやたらと細かく動き回る性格のことです。
2つ目は「人を急がせたり催促すること」という意味で、自分が先に進めたいからと、人をむやみにせかす性格のことです。
上記に共通するのは「先を急ぐ」という意味です。
「せっかち」の使い方
「せっかち」は名詞・形容動詞として「せっかちだ・である」と使われたり、形容詞として「せっかちな人」などと使われたりします。
基本的に、先を急いで無駄に気ぜわしく動き回る性格に使われる言葉です。
「せっかち」の例文
・『せっかちな上司から早く数字を出せ催促される』
「短気」と「いらち」と「せっかち」の違い
「短気」は「わずかな時間でも辛抱できずに動き出す性格」「すぐにイライラし足り怒り出したりする性格」という意味です。
「いらち」は「関西の方言として、せかせかした大阪府民の気質」「転じてイライラして落ち着かない性格」という意味です。
「せっかち」は「先を急いで無駄に気ぜわしく動き回る性格」という意味です。
まとめ
今回は「短気」と「いらち」と「せっかち」について紹介しました。
「短気」は「辛抱できない性格」、「いらち」は「イライラする性格」、「せっかち」は「先を急ぐ性格」と覚えておきましょう。