この記事では、「殺す」と「仕留める」と「倒す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「殺す」とは?
「殺す」は「ころす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人や他の生き物の生命を絶つ」という元の意味で、自分以外の人や生き物の命を失わせることです。
2つ目は「ある活動や動作をおさえること」という意味で、ある行動を極力しない様にすることです。
3つ目は「人や物が持つ素質や能力などを発揮できない様にする」という意味で、それが持っている本質を損なわせることです。
4つ目は「相手を惑わせる」という意味で、相手の心を乱して惑わすことです。
5つ目は「競技やゲームで相手を封じ込めること」という意味で、相手のプレイをルールにのっとり阻むことです。
上記に共通するのは「相手を損なわせること」という意味です。
「殺す」の使い方
「殺す」は動詞として「殺す・殺した」と使われたり、副詞として「殺して隠す」などと使われたり、名詞として「男殺し」などと使われたりします。
基本的に、相手の命を奪うことや、転じて人や物の活動や能力を封じ込めることに使われる言葉です。
「殺す」の例文
・『物陰でじっと息を殺して見守った』
「仕留める」とは?
「仕留める」は「しとめる」と読みます。
意味は「狙った敵や獲物などの息の根を確実に止めること」で、そうすると決めた相手の命を確実に奪うことです。
「仕留める」の使い方
「仕留める」は動詞として「仕留める・仕留めた」と使われたり、副詞として「仕留めて持ち帰る」などと使われたりします。
基本的に、最初から狙っている敵や獲物の命を確実に奪うことに使われる言葉です。
「仕留める」の例文
・『猟師が一発で熊を仕留めた』
「倒す」とは?
「倒す」は「たおす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「力を加えて立っている状態の物を横に寝かせる」という元の意味で、地面に身体が付く様にすることです。
2つ目は転じて「勝負で相手を打ち負かす」という意味で、勝負や競技で相手を負かすことです。
4つ目も転じて「ある組織を滅ぼす」という意味で、組織を存続できなくすることです。
5つ目は更に転じて「相手の命を奪うこと」という意味で、相手の息の根を止めて地面に転ばすことです。
上記に共通するのは「動けなくする」という意味です。
「倒す」の使い方
「倒す」は動詞として「倒す・倒した」と使われたり、副詞として「倒してのし上がる」などと使われたり、名詞として「横倒し」などと使われたりします。
基本的に、力で相手を地面に横向き状態にすることや、転じて相手の命を奪うことに使われる言葉です。
「倒す」の例文
・『3人がかりで大木を切り倒す』
「殺す」と「仕留める」と「倒す」の違い
「殺す」は「相手の命を奪うことや、転じて人や物の活動や能力を封じ込めること」という意味です。
「仕留める」は「最初から狙っている敵や獲物の命を確実に奪うこと」という意味です。
「倒す」は「力で相手を地面に横向き状態にすること」「転じて相手の命を奪うこと」という意味です。
まとめ
今回は「殺す」と「仕留める」と「倒す」について紹介しました。
「殺す」は「命を奪う」、「仕留める」は「狙った相手の命を奪う」、「倒す」は「敵の命を奪う」と覚えておきましょう。