この記事では、「一気に」と「一挙に」と「一度に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一気に」とは?
「一気に」は「いっきに」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「途中で休まずに気合を入れてする様子」という意味で、途中で休むことなく勢いに任せてものごとを進めることです。
2つ目は「すぐに・じきに」という意味で、主に関西地方で使われる言葉です。
上記に共通するのは「休まずに」という意味です。
「一気に」の使い方
「一気に」は副詞として「一気に走る・走った」「一気に追い抜く・追い抜いた」などと使われます。
基本的に、ある動作を途中で休むことなく、勢いに乗って進めることに使われる言葉です。
「一気に」の例文
・『先行の選手がゴールまで一気に駆け抜けた』
「一挙に」とは?
「一挙に」は「いっきょに」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一つの動作で」という意味で、一回の行動で全てのことを終わらせることです。
2つ目は「一回の動作にまとめてものごとをする」という意味で、ある時点まで力を溜めておき、一度にまとめて放出させて行動することです。
上記に共通するのは「一回の動作で」という意味です。
「一挙に」の使い方
「一挙に」は副詞として「一挙に巻き返す・巻き返した」「一挙にまとめる・まとめた」などと使われます。
基本的に、ひとつの動作でまとめてあるものごとをすることに使われる言葉です。
「一挙に」の例文
・『決勝戦で一挙に大量得点をあげて逆転優勝を決めた』
「一度に」とは?
「一度に」は「いちどに」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが同時に行われる様子」という意味で、複数のものごとが同じ時に行われることです。
2つ目は「大量の物や事柄」という意味で、数量や度合いが大きいものがまとめて生じることです。
上記に共通するのは「同じ時に」という意味です。
「一度に」の使い方
「一度に」は副詞として「一度に済ませる・済ませた」「一度に大量の水を飲む・飲んだ」などと使われます。
基本的に、複数のものごとが同時に行われることや、度合いの大きなものがまとめて急に生じることに使われる言葉です。
「一度に」の例文
・『一度に複数のペットボトルを運ぼうとしてつまづいた』
「一気に」と「一挙に」と「一度に」の違い
「一気に」は「ある動作を途中で休むことなく、勢いに乗って進めること」という意味です。
「一挙に」は「ひとつの動作でまとめてあるものごとをすること」という意味です。
「一度に」は「複数のものごとが同時に行われること」「度合いの大きなものがまとめて急に生じること」という意味です。
まとめ
今回は「一気に」と「一挙に」と「一度に」について紹介しました。
「一気に」は「休まず進める」、「一挙に」は「一回の動作でする」、「一度に」は「同時にする」と覚えておきましょう。