この記事では、「愚痴」と「文句」と「悪口」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚痴」とは?
「愚痴」は「ぐち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「言ってもどうにもならないことを言って悲しむこと」という意味で、言ったところで解決しないことを嘆くことです。
2つ目は「仏教用語で、心根が愚かで道理に暗いこと」という意味で、心に迷いが生じる様子のことです。
上記に共通するのは「愚かなことをする」という意味です。
「愚痴」の使い方
「愚痴」は名詞として「愚痴を言う・言った」「愚痴をこぼす・こばした」などと使われたり、俗語的に「愚痴る・愚痴った」と使われたりします。
基本的に、日常で使う場合、言ってもどうしようもない愚かなことを嘆くことに使われる言葉です。
「愚痴」の例文
・『夕べは一晩中、彼女の会社への愚痴に付き合わされた』
「文句」とは?
「文句」は「もんく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「文章中の言葉」という意味で、言葉のまとまりとしてある意味を持っていることです。
2つ目は「楽曲でメロディーに対する歌詞」という意味で、歌として歌う部分の言葉のことです。
3つ目は「相手に対して持つ不満や苦情」という意味で、相手に不満があり、言いたいと思うことです。
上記に共通するのは「まとまって意味のある言葉」という意味です。
「文句」の使い方
「文句」は名詞として「文句を言う・言った」「文句をたれる・たれた」「殺し文句」「誘い文句」などと使われたりします。
基本的、ある意味を持つ言葉のまとまりのことや、人に対して持つ言い分のことに使われる言葉です。
「文句」の例文
・『女性と話す時に気の利いた文句が浮かばない』
「悪口」とは?
「悪口」は「わるぐち・わるくち」「あっこう」と読み、意味は以下の通りです。
「わるぐち・わるくち」と読む場合、「他人についてあしざまに言うこと」という意味で、他人をおとしめる様なことを言うことです。
「あっこう」と読む場合、上記の意味に加えて「悪いことを言って他人の名誉などを傷つける行為」という意味があります。
上記に共通するのは「良くないことを言う」という意味です。
「悪口」の使い方
「悪口」は名詞として「悪口を言う・言った」「悪口を並べ立てる・並べたてた」などと使われます」
基本的に、他人をおとしめる様に言うことに使われる言葉です。
「悪口」の例文
・『彼女は人の悪口ばかり言うので友達が少ない』
「愚痴」と「文句」と「悪口」の違い
「愚痴」は「日常で使う場合、言ってもどうしようもない愚かなことを嘆くこと」という意味です。
「文句」は「ある意味を持つ言葉のまとまりのこと」「人に対して持つ言い分のこと」という意味です。
「悪口」は「他人をおとしめる様に言うこと」という意味です。
まとめ
今回は「愚痴」と「文句」と「悪口」について紹介しました。
「愚痴」は「つまらないことを嘆く」、「文句」は「相手への言い分」、「悪口」は「人を悪く言う」と覚えておきましょう。