「裂く」と「破る」と「割く」の違いとは?分かりやすく解釈

「裂く」と「破る」と「割く」の違い生活・教育

この記事では、「裂く」「破る」「割く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「裂く」とは?

「裂く」「さく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「つながっているものを、力ずくで2つに引きはがすこと」という意味で、布や紙などやわらかい物を手で引きちぎることです。

2つ目は「刃物などで切って開く」という意味で、道具を使ってすっぱりと切り開くことです。

3つ目は「人間関係を意図的に悪くして距離を置かせること」という意味で、仲の良い人同士を無理に引き離すことです。

上記に共通するのは「力で引き離す」という意味です。


「裂く」の使い方

「裂く」は動詞として「裂く・裂いた」と使われたり、副詞として「裂いて」と使われたりします。

基本的に、つながっているのを、無理やり引きはがすことに使われる言葉です。


「裂く」の例文

・『ケガをしたのでハンカチを裂いて応急手当する』

「破る」とは?

「破る」「やぶる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「薄いものを損傷させて元の形を壊すという意味で、障子や紙などを引きちぎったり、傷つけたり、穴を開けたりすることです。

2つ目は「相手の守りなどを突破すること」という意味で、相手の防御を突き抜けることです。

3つ目は「今まで続いてきたことを乱す」という意味で、ずっと好ましかった状態を損なうことです。

4つ目は「記録を更新する」という意味で、歴代の記録を超えることです。

5つ目は「きまりや約束を守らない」という意味で、やるべきことに背くことです。

上記に共通するのは「元の状態を損なう」という意味です。

「破る」の使い方

「破る」は動詞として「破る・破った」と使われたり、副詞として「破って」と使われたりします。

基本的に、ある物を損なって元の形を壊すことや、それまでの状態を超えることに使われる言葉です。

「破る」の例文

・『彼はすぐに約束を破るので友達が少ない』

「割く」とは?

「割く」「さく」と読みます。

意味は「予定しているものの一部を、他の用事に充てること」で、本来使う予定のところから、一部分を他のものや用事に使うことです。

「割く」の使い方

「割く」は動詞として「割く・割いた」と使われたり、副詞として「割いて」と使われたりします。

基本的に、本来使うべき部分から一部を、他の用途に使うことに使われる言葉です。

「割く」の例文

・『忙しい所時間を割いて下さり、ありがとうございます』

「裂く」と「破る」と「割く」の違い

「裂く」「つながっているのを、無理やり引きはがすこと」という意味です。

「破る」「ある物を損なって元の形を壊すこと」「それまでの状態を超えること」という意味です。

「割く」「本来使うべき部分から一部を、他の用途に使うこと」という意味です。

まとめ

今回は「裂く」「破る」「割く」について紹介しました。

「裂く」「引きはがす」「破る」「薄い物を引きちぎる」「割く」「一部を他のことに使う」と覚えておきましょう。