「落ち着く」と「静まる」と「鎮まる」の違いとは?分かりやすく解釈

「落ち着く」と「静まる」と「鎮まる」の違い生活・教育

この記事では、「落ち着く」「静まる」「鎮まる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「落ち着く」とは?

「落ち着く」「おちつく」と読み、主な意味は以下の通りです。

1つ目は「居場所や職業が決まって留まること」という意味で、身持ちがしっかり定まることです。

2つ目は「大きな変動のない安定した状態になる」という意味で、不安定だったものごとが一定の状態を維持することです。

3つ目は「心が安まる」という意味で、気持ちが安心することです。

4つ目は「変化していたことに決着がつく」という意味で、最終的な結果にたどり着くことです。

5つ目は「慌てずに冷静になる様子」という意味で、人の言動がゆったりとすることです。

上記に共通するのは「安定する」という意味です。


「落ち着く」の使い方

「落ち着く」は動詞として「落ち着く・落ち着いた」と使われたり、形容詞として「落ち着いた」と使われたり、副詞として「落ち着いて」と使われたりします。

基本的に、変動していたものが安定した状態になることや、人の気持ちが冷静になることに使われる言葉です。


「落ち着く」の例文

・『温かいお茶を飲んで気持ちが落ち着く』

「静まる」とは?

「静まる」「しずまる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「物音がやんでひっそりとする」という意味で、周囲の物音がなくなることです。

2つ目は「勢力が弱まる」という意味で、ものごとの威力が衰えることです。

3つ目は「態度などが大人しくなる」という意味で、それまでうるさかったり動き回っていた人がお喋りや動きを止めることです。

4つ目は「眠りに入る」という意味で、「寝静まる」とも言います。

上記に共通するのは「物音がやむ」という意味です。

「静まる」の使い方

「静まる」は動詞として「静まる・静まった」と使われたり、副詞として「静まって」と使われたりします。

基本的に、周囲の物音がやんでひっそりすることや、ものごとの勢いが衰えることに使われる言葉です。

「静まる」の例文

・『教授の一喝で教室内が静まる』

「鎮まる」とは?

「鎮まる」「しずまる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「混乱や騒動がなくなる」という意味で、大衆の混乱した状態が終わることです。

2つ目は「精神的な乱れがなくなる」という意味で、たかぶっていた気持ちが安定することです。

3つ目は「痛みがなくなる」という意味で、薬や治療などで痛みが緩和されることです。

4つ目は「神様や御霊が鎮まつられている」という意味です。

上記に共通するのは「押さえられて安定する」という意味です。

「鎮まる」の使い方

「鎮まる」は動詞として「鎮まる・鎮まった」と使われたり、副詞として「鎮まって」と使われたりします。

基本的に、不安定な状態が押さえつけられて安定することに使われる言葉です。

「鎮まる」の例文

・『指導者が逮捕されてクーデターが鎮まる』

「落ち着く」と「静まる」と「鎮まる」の違い

「落ち着く」「変動していたものが安定した状態になること」「人の気持ちが冷静になること」という意味です。

「静まる」「周囲の物音がやんでひっそりすること」「ものごとの勢いが衰えること」という意味です。

「鎮まる」「不安定な状態が押さえつけられて安定すること」という意味です。

まとめ

今回は「落ち着く」「静まる」「鎮まる」について紹介しました。

「落ち着く」「冷静になる」「静まる」「物音がなくなる」「鎮まる」「押さえて安定する」と覚えておきましょう。