最近よく言われるのは、地球全体の温暖化の危険です。
人間の活動によって放出される温暖化ガスの影響によって過去100年間に平均気温が0. 3度?0. 6度上昇しており、今後これが加速して、地球の気候が劇的に変化するというものです。
結果として南極の氷が溶け、そのうち温帯に属する日本が亜熱帯になるかもしれません。
さて、ここで使用した「気候」とはどう言う意味でしょうか。
同じような意味で使用される「天気」や「天候」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「天気」と「天候」と「気候」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天気」とは?
「天気」とは、「気」に「状況」と言う意味があることから、「天の状況」を示す言葉です。
言い換えれば、「空がどういう様か、特に、雨か、晴れか、曇りか」をいうことが多いでしょう。
「天気予報」で扱われて、誰もが毎日気にするのは、この「天気」です。
また、特殊な用法としては「天気雨」という熟語で使用されるように、「晴れという天気」を表す場合もあります。
英語では、「weather」が近いでしょう。
「天候」とは?
「天候」とは、「候」と言う文字に「状態」とか「兆し」と言う意味があることから、合わせて「空の状況」、さらには「ある程度長い期間の気象の状況」と言うこともでます。
通常は、気象がどう変化するかということや、平均気温などの「傾向」に関して言及します。
英語では、やはり「weather」と言いますので、「天気」との区別は無いということになります。
「気候」とは?
「気候」とは、前述のように、「気」にも「候」にも「状況」と言う意味があることから、「状況に関する総合的な判断」を示す言葉と言えます。
一般的には年間通しての平均的な状況や変化の特徴を捉えることで、変わらない気象状況を表すことが多い言葉です。
例えば、「熱帯気候」とは一年中気温が高く、雨が多い気候のことです。
英語では、「climate」と言います。
「天気」と「天候」と「気候」の違い
「天気」と「天候」と「気候」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの言葉は、全て雨や晴れと言う気象や、気温、湿度などを総合的に判断する時に使用されるものですが、それぞれの意味は違います。
相違点として一番わかりやすいのは、考慮している期間です。
「天気」は数時間から数日の間に起こる現象を指し、「天候」は数日から数ヶ月の単位、「気候」は年間通して変わらない気象上の特徴を言います。
すなわち、「今日雨が降ります」は「天気」で、「今週の平均気温は平年の6月並です」は「天候」、そして、「日本は温帯の気候帯に位置しています」は「気候」と言うことです。
まとめ
この記事では、「天気」と「天候」と「気候」の違いを説明してきました。
序文で触れたように、地球温暖化の影響で、本来は変わらないはずの気候まで変化してしまう事態になる可能性があります。
その変化のレンジはすぐに体感できるほどではないかもしれませんが、確実に進行してゆき、気がついた時には取り返しがつかなくなるでしょう。
現在の対策としては温室効果ガスを削減することしかありません。
それは、政府や国家間の協力が必要なものもありますが、個人の努力でできます。