この記事では、「説明会」と「セミナー」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「説明会」と「セミナー」の違い
「説明会」とは、ある事柄がわかるように述べることをする会のことです。
「セミナー」はゼミナールともいい、大学の教育方針の一つ、この方法や形態をとる講習会のことです。
大学では、少人数の学生が特定のテーマに沿って、教授の指導を受けながら研究・報告します。
これを「セミナー」「ゼミナール」といいます。
このように少人数が集まって、研究をしたり報告をしたりする形態の集まりのことも「セミナー」といいます。
「セミナー」の場合は参加者が自ら参加していき、能動的といえます。
一方、「説明会」は講師がいて、その人が一方的に説明をすることが少なくありません。
参加者は話しを聞いたり、映像を見たりなどをし、受動的といえます。
「説明会」と「セミナー」の使い方の違い
説明を受けるための集まりを指して「説明会」といいます。
研究をしたり、発表をしたり、学びあったりする集まりのことは「セミナー」といいます。
「説明会」と「セミナー」の英語表記の違い
「説明会」は英語で“briefing session”や“explanatory meeting”と表記をします。
「セミナー」はゼミナールともいい、ゼミナールは英語で“seminar”と表記をします。
「説明会」の意味
「説明会」とは、説明をする集まりのことです。
「説明」には、ある事柄がわかるように述べることという意味があります。
「会」とは集まりのことです。
学校では保護者説明会というものがあります。
保護者説明会では、学校の紹介、教育内容、学童クラブなどについて、よくわかるように口で説明をしたり、資料を配布して読んでもらったりします。
このような行動が説明であり、それを行う集まりが「説明会」です。
就活をしている学生は、会社説明会に参加することがあるでしょう。
会社説明会では、会社の概要や仕事内容などが説明されます。
また、場合によっては会社を見学したり、社員と交流をしたりします。
このような活動によって、就活生が会社についてよくわかることができます。
よくわかるように会社のことを話したりする集まりなので「説明会」です。
「説明会」の使い方
物事がわかるように口に出して何かをいったり、文章を使って表現したりする集まりのことを指して使います。
単に「説明会」ということもあれば、保護者説明会、会社説明会、学校説明会、入試説明会など、「○○説明会」の形で使われることもあります。
「説明会」を使った例文
・『説明会の10分前には会場についているようにした』
・『明日は説明会だから忘れ物がないように気をつけよう』
・『会社説明会に参加することになり緊張する』
・『新しい機器の利用方法の説明会が開催された』
・『合同で説明会をする』
「説明会」の類語
「説明」の類語は「解説」です。
「解説」には、ある物事がわかるように説明するという意味があります。
分析して、それが起こった背景や理由、及ぼした影響などにまで触れることが多いです。
「説明」の類語が「解説」であるものの、「解説会」とは一般的には言わないので、「説明会」の類語はないことになります。
「説明会」の対義語
対義語はありません。
「セミナー」の意味
「セミナー」はゼミナールともいいます。
ゼミナールには、2つの意味があります。
1つめは、大学の教育方針の一つです。
略してゼミともいわれているもので、少人数が集まって特定のテーマを研究します。
大学の一般的な講義とは違い、学生が主体となって、自ら活動を行って研究をしています。
ゼミには教授がおり、学生の指導をします。
もう一つの意味は、1つめの意味と同じような方法・形態の講習会のことです。
講習会とは、学問や技術などを学ぶ集まりのことです。
講習会では指導者がおり、その人の話しを聞くだけでなく、参加者が自ら行動することが少なくありません。
「セミナー」の使い方
大学の教育方法の一つのことは、「セミナー」よりもゼミと呼ぶことの方が多いです。
「セミナー」という場合には多くの場合、ゼミのような方法や形態をとる講習会のことを指して使っています。
「セミナー」を使った例文
・『セミナーの申し込みをする』
・『セミナーを中心に活動している』
・『多数の講師を招いてセミナーが開催された』
・『勉強のためにセミナーに参加する』
・『セミナーに必要な持ち物を確認する』
「セミナー」の類語
「講習会」が類語です。
「講習」は、人々が集まって学問や技術などを学ぶことです。
「会」は集まりのことなので、「講習会」は学ぶための集まりのことになります。
「セミナー」の対義語
対義語はありません。
まとめ
似たような意味を持っている言葉ですが、「会社説明会」とはいっても同じものを指して「会社セミナー」とはいわないように、意味と使い方が違います。