この記事では、「進捗」と「進行」と「進展」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進捗」とは?
物事がはかどることを指す言葉で捗という文字がそのまま入っています。
捗るは仕事が順調に仕上がって行く、物事がうまく進むという意味となっています。
進捗状況という言葉ではどの程度はかどっているのか、進んでいるのかという意味合いが含まれるため進捗状況が良くないということもありえます。
進捗したという言葉ではよく進んだという意味になりポジティブな言葉と言えるでしょう。
凄く進捗したなど強調した使い方も可能です。
工事の進捗率という言葉もあり、こちらはどちらかと言うと進み具合を中心としており、うまく進むということを他の使い方よりは重視していないとも考えられます。
「進行」とは?
動いて進んで行くことという意味では司会進行、進行方向などの言葉があり、実際に動くものにも使え、話や物語などにも使える言葉です。
どの方向にどのような速さで進むかはこの言葉だけでは表すことが出来ず、東京方面に時速60kmで進行するなど説明が必要になります。
また、物事がはかどることという意味合いもあり、今回は仕事の進行がいいなどという使い方ができます。
主要事業の進行状況報告などという使い方もあり、進捗状況とこの場合では大きな差はないと見て良いでしょう。
ややポジティブな意味合いで使われる言葉ですが、「がんの進行」のみ明らかにネガティブな意味合いとなっています。
アニメの制作進行という仕事は内容と納期及び予算を把握、アニメーターの確保、完成作業の調整など全体のマネージメント的な非常に重要な職務です。
「進展」とは
伸び広がることや、事態が進行した、物事が進歩発展して新たな局面に入ることを指す言葉です。
作業が進展するという言葉は新たな行程/工程の作業へと変わっていくことを指し、一段落進むということと近い言葉と言えます。
話が進展する、物語が進展するなどの使い方もできます。
進展が早いという言葉は展開が早いとほぼ同義の部分がありますが、進展という言葉にはポジティブな意味合いがあります。
恋人同士の関係の進展という言葉も用法に進んでいくという意味合いが含まれています。
「進捗」と「進行」と「進展」の違い
「進捗」と「進行」は工事の進捗状況と進行状況ではほぼ同じ意味合いでどの程度進んでいるかを指しますが、進捗状況の他の使い方でははかどっているという意味合いが強く、進行よりポジティブな意味合いになります。
進行は電車の進行方向など、移動体の向きに対しても使うことが出来る点が進捗にはない特徴で、司会進行など、プログラムの内容を進めていくという役割を表す意味もあります。
「進展」は物事の進展により新しい展開に入るという意味合いがあり、同じ内容の仕事をし続けている場合は進展とは言わず、組み立てが終わって塗装の工程などに進むことは進展といいます。
こちらも話の進展などにも使えます。
進捗とは比較できませんが、進行よりはポジティブな意味合いがあります。
まとめ
「進捗」と「進行」と「進展」は物事が進んでいることを示しますが、進展は新たな局面に入るため、最も大きな展開がある言葉と言えます。
進行と進捗は同じ意味で使われるケースもありますが、進むという意味合いが強い進行に対し、進捗ははかどるという意味合いもあります。