この記事では、「名答」と「明察」と「明答」の違いを分かりやすく説明していきます。
「名答」とは?
優れた回答、的確な答えという意味で、算数・数学であれば過程もあっている正解であれば名答と言って差し支えないでしょう。
御名答は他者の答えを敬っていう言葉となります。
質問に対しての回答などであれば名答を判断するのは回答者、質問者、周りで見ていた人などすべてにあたりますが、回答者だけが自分で名答と思っていても説得力としてやや弱い部分があります。
回答下側が納得いかなかったものとしても少なくとも質問者を納得させられることが一般的な観点での名答と言えます。
「質問に対して名答した」という言葉自体が直接的にあまり使われていませんが、名答したと言われる側はポジティブなことと言えます。
なお、過去を振り返ってこれは名答だった、名答を待っていますなど過去現在未来で使うことができる言葉です。
「明察」とは?
はっきりと真相や事態を見抜くことやその推察したことを敬って指す言葉となります。
敬って使う際の明察は推察した時点で使える言葉となっており、結果として正しいかということまでは問わない段階で使うこともあります。
「刑事が事件を明察した」などの使い方がありますが、自分が明察したという使い方はしません。
推察という言葉で置き換えるのが一般的でしょう。
ご明察という敬語表現もあり、過去を振り返るとあれは明察だったなど、過去、現在で使え明察になるかもしれないという仮定や未来系の使い方も可能ではあります。
凄い明察などという強調も一応可能です。
「名答」とは
はっきりと答えること、その答えを指す言葉で、即答などがニュアンスとして近い言葉になります。
逆の言葉としては回答を濁すなどになります。
この言葉ははっきりとした答えというところが主眼のため、1+1はと問われて「3」と明答するということもありえます。
「2」であっても悩みながら答えた場合では明答とまでは言われないなど正解かどうかを大きく問う言葉ではないことが特徴です。
言葉としては会見などの記事で使うことはありますが明言したという言葉もあり、やや使用例は少ないです。
「名答」と「明察」と「明答」の違い
「名答」は優れた答えであり、敬語的な表現を持った言葉でもあります。
正解のある質問であれば正解を指し、無いものであっても優れているものとなります。
「明察」ははっきりと真相や事態を見抜くことを指す言葉で、計算問題に関わる会話ではあまり使わない言葉で、先を予測することや事態の問題を解決することなどに使われます。
「明答」ははっきりと答えるという意味で、名答や明察と異なり、回答の正しさは重視されていません。
悩み抜いて出した正解の回答は名答であっても明答では無いと言えます。
まとめ
名答は優れた回答で設問や質問に対するケースでよく使われ、明察は推理、推測などで使われるケースが多くなっています。
明答ははっきりした答えという意味合いで記者会見の記事で使うケースが見られます。