「じゅけん」を変換する際に、「受験」か「受検」かで迷った経験はないでしょうか?
また、「受験」とセットで「入試」という言葉もよく見かけますが、それぞれ違いや使い分けはあるのでしょうか?
この記事では、「受験」と「入試」と「受検」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。
1. 「受験(じゅけん)」の意味とは?「受験」とは、「試験を受けること」を意味する言葉です。
「試験」とは、「筆記や実技をやらせて、学力、知識、能力などを評価すること」、「性質や性能などを検査すること」を指します。
「受験」と言えば、「受験生」や「お受験戦争」などの言葉から学校への入学試験を連想しますが、学校の定期試験や会社の面接試験、昇格試験、資格の試験などを受ける場合も「受験」に含まれます。
「受験」を使った例文
・『受験シーズンに入り、電車や街で受験生と思われる学生たちをたくさん見かけた』
・『彼は一旦、社会人となった後に大学を受験し、学生となったらしい』
・『昇格試験の受験に向けて、彼女は仕事終わりにも勉強に精を出していた』
「入試(にゅうし)」の意味とは?
「入試」とは、「入学試験」の略語であり、「入学試験」は「入学志願者の中から、一定の入学者を選考するために行う試験」のことです。
「入試」は、あくまで学校の「入学試験」のことを指し、会社への「入社試験」を指して「入試」とは用いりません。
「入試」を使った例文
・『大学入試で合格するために、心血を注いで勉強に励んだ』
・『入試対策として、数年分の過去問題を復習した』
・『模試の結果、第一志望の大学入試は問題なく突破できそうだ』
「受検(じゅけん)」の意味とは?
「受検」とは、「検査や検定を受けること」を意味する言葉です。
「検査」とは、「一定の基準をもとに、異常の有無や適性の有無を調べること」を意味し、「適性検査」や「学力検査」、「視力検査」などがあります。
「検定」とは、「一定の基準をもとに、合否や等級などを決めること」を意味し、「英語検定」や「数学検定」のような学術的な検定のほか、含有物質の検定などがあります。
「受検」を使った例文
・『自己啓発の一環として、英検を受検することにした』
・『この製品は受検の結果、基準に達していると見なされた』
・『会場の受検者には、学生から社会人まで様々な年齢層の人がいた』
「受験」と「入試」と「受検」の違い
「受験」は「試験を受けること」を意味し、「受検」は「検査や検定を受けること」を意味します。
「入試」は「入学試験」の略語であるため、「入試(入学試験)を受ける」という表現はされますが、「受験する」や「受検する」と同じように「入試する」という表現は不適切となります。
まとめ
・「受験」とは、「試験を受けること」を意味する言葉です。
・「入試」とは、「入学試験」の略語です。
・「受検」とは、「検査や検定を受けること」を意味する言葉です。