この記事では、「差す」と「射す」と「刺す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「差す」とは?
「差す」は「さす」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「何かの気配やしるしなどが、自然に外に出てくる」という意味で、ものごとに何らかの変化が分かるようになることです。
2つ目は「ある気分や気持ちが起きること」という意味で、身体に何らかのきざしが生じることです。
上記に共通するのは「表面に出てくる」という意味です。
「差す」の使い方
「差す」は動詞として「差す・差した」と使われたり、副詞として「差して」と使われたりします。
基本的に、ある変化や事象が自然に表面に現れて分かる様になることに使われる言葉です。
「差す」の例文
・『つい魔が差して人の物を盗んでしまう』
「射す」とは?
「射す」は「さす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「真っすぐに光が入って来る様子」という意味で、ある一点から光が入り込んでくることです。
2つ目は「光が当たる」という意味で、ある場所に光が当たって照らすことです。
上記に共通するのは「光が達する」という意味です。
「射す」の使い方
「射す」は動詞として「射す・射した」と使われたり、副詞として「射して」と使われたりします。
基本的に、光がある入り込んできて、ある場所に達することに使われる言葉です。
「射す」の例文
・『この部屋は夏になると西日が射して暑くなる』
「刺す」とは?
「刺す」は「さす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「先がとがった物を中に突き入れる」という意味で、先の鋭いものを他の物の中に就いて入れることです。
2つ目は「毒虫の被害に遭う」という意味で、ハチやサソリなど、毒針を持っている生き物に襲われることです。
3つ目は「感覚を強く刺激する」という意味で、目や鼻、舌など感覚器官に強い刺激を与えることです。
4つ目は「ショックを与える」という意味で、精神的に痛みを感じさせることです。
上記に共通するのは「突き通す」という意味です。
「刺す」の使い方
「刺す」は動詞として「刺す・刺した」と使われたり、副詞として「刺して」と使われたりします。
基本的に、鋭いものを他のものに突き入れることや、刺激を与えることに使われる言葉です。
「刺す」の例文
・『彼女の一言がグサリと胸を刺す』
「差す」と「射す」と「刺す」の違い
「差す」は「ある変化や事象が自然に表面に現れて分かる様になること」という意味です。
「射す」は「光がある入り込んできて、ある場所に達すること」という意味です。
「刺す」は「鋭いものを他のものに突き入れること」「刺激を与えること」という意味です。
まとめ
今回は「差す」と「射す」と「刺す」について紹介しました。
「差す」は「変化が表に現れる」、「射す」は「光が入り込む」、「刺す」は「鋭いものを突き通す」と覚えておきましょう。