日々生活していると、悩みはつきません。
それは家族のことだったり、人間関係だったり、趣味の世界だったりします。
後から考えると些細なことなのですが、その時は一生を左右するような出来事に感じるものです。
それでは、ここで出てきた言葉「些細」とはどういう意味なのでしょうか。
他にも似たような言葉として「仔細」や「些末」などがありますが、違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「仔細」と「些細」と「些末」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仔細」とは?
「仔細」とは、「子細」とも書きますが、意味は「細かいこと」です。
細かさとしては、単なる粒度の問題というよりは「詳しい」とか「込み入った」というニュアンスがあります。
「仔」は「子」と同じく「子供」の意味なので、「小さくて細かい」という捉え方もできます。
この意味での例文としては「契約の仔細を検討する」というものがあります。
別の意味としては「理由」を表すこともあり、例文としては「この事件の仔細は話せません」というものが挙げられます。
英語では、最初の意味の場合が「detail」、2つ目の意味では「reason」になります。
「些細」とは?
「些細」とは、「些」が「少し」という意味で、「細」が「細かい」という意味なので、合わせて「ちょっと細かい」という意味になります。
「細かい」というのは、この場合は大きさの問題よりは、重要性の問題を表している場合が多いと言えます。
つまり、「ちょっとした重要ではないこと」と言い換えられます。
この意味では、「些細なことに構ってはいられない」というような使い方をします。
英語では、「unimportant」といえば近いでしょう。
「些末」とは?
「些末」とは、「些」が「少し」で、「末」が「幹ではなく先端」という意味なので、合わせて「少しの末端の事柄」となります。
「末端の」というのは「重要ではない」と言い換えても構いません。
「瑣末」という文字を使うこともありますが、意味は全く同じです。
英語では、「trivial」が近いでしょう。
「仔細」と「些細」と「些末」の違い
「仔細」と「些細」と「些末」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの言葉は、「細かいこと」という意味では同じです。
特に、「些細」と「些末」はほぼ同じことを表す言葉であると言えます。
この2つはともに「重要ではない細かいこと」という意味で、交換しても意味は通る場合が多いのですが、「些細」は「細かいこと」の意味の方が強い言葉であり、「些末」の方は「重要でない」ニュアンスの方が強い言葉です。
それに対して、「仔細」には、「重要ではない」という意味は無く、ただ単に「細かくて詳しいこと」を表す言葉です。
まとめ
この記事では、「仔細」と「些細」と「些末」の違いを説明してきました。
日々の生活の中での悩みは、後から考えていくら「些細」なことだとしても、本人には重大なことです。
そんな時、重要なのは、一旦客観的に見てみることです。
これは簡単なことではありませんが、できてしまえばそれが「些細」であることは簡単にわかります。
では、客観的に見るためにはどうしたら良いのでしょうか。
やってみるべきなのは、それが自分ではなく架空の人物に関することだと思ってみることです。