私たちが普段の会話の中で、「際」「時」「場合」という語句を使ってコミュケーションを図っています。
何気なく使っているだけに、この語句にどのような意味があるか、あまり意識することはないでしょう。
そこでこの記事では、「際」と「時」と「場合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「際」とは?
「際」は「きわ」や「さい」という読み方をしています。
「際(きは)」は、「もう少しで別の物になる」「その物のすぐそば」「すれすれのところ」「あることのすぐ前の時」ということを指しています。
この記事では「際(さい)」にフォーカスしますが、「山と山との合わさったところ」「出あいのところ」を意味しており、「ちょうど」「そのおりに行きあわす」「出あわす」などのことを指しています。
時に「際に」と表現する時は、新展開がある時に使います。
「際」の例文
「際」の例文を見ると、以下のような例文になります。
・『コンビニに行った際に、このはがきをポストに入れておいてくれないか?』
・『お困りの際には、何なりとおっしゃってください。』
「時」とは?
「時」は「じ」や「とき」という読み方になります。
「時 (じ)」は「月日のうつりゆき」「その間の区切り」という意味を持っています。
「時(とき)」は「そのころ」「機会」といったことを意味しており、「過去から現在へ、さらに未来へとどまることなく移り流れて行くと考えられる現象」のことを指しているのです。
具体的には「月日の移り行きの形で感ぜられる時間と時刻の総称」という解釈になります。
「時」の例文
「時」の例文は以下のようなものがあります。
・『困った時は、いつでも僕に相談してくれ』
・『あの時にもっと早く判断しておけばよかった』
「場合」とは
「場合」は「ばあい」と読みますが、「その場面・情況にふさわしい、あるいは適切な処置をすること」「ある物事が行なわれている、または起こりそうなちょうどその時・場面」「ある物事の置かれている、もしくは仮定するその事情や情況・事態」を指しています。
「場合」の例文
「場合」の例文は以下の通りです。
・『明日、雨になった場合、イベントは延期とします』
・『赤字がこれ以上拡大した場合は、則中止とする』
「際」と「時」と「場合」の違い
ここで「際」と「時」と「場合」の違いを見て行きましょう。
「時」は「場合」より簡単な表現であり、「場合」との相違点はほとんどありません。
「場合」は「時」よりかしこまったていねいな重なりの言い方です。
「際」も「時」「場合」と意味の差はほとんどなく、ていねいな文章尾中で使われています。
まとめ
ここまで「際 」と「時」と「場合」の違いをみてきました。
意味合いではあまり大きな差がないことがお分かりになったかと思いますが、文章の前後関係を見極めて使うようにすることで、会話のバリエーションが増えてくることでしょう。
適切に使えるようにしておきましょう。